第27回 人との距離の理想像
社会人なりたての時に高校の友達と飲みながら恋愛観を話していたのですが、僕は巷のカップルの日常を聞いて、愕然としました。
「毎日2~3時間、夜に電話で話している」
「一週間連絡をしないってもう興味がないのと一緒じゃない?」
「何回でも告白するべき、一回断られたくらいで引くとか不甲斐ない」
ちょっと極端な例だとは分かっていますが、昔、間接的にフラれた子だっただけにショックも大きく、完全に諦めがつきました。――あぁ、この子の相手は絶対に無理だ。ある意味安心しました。友達としては良いけれど、マンツーマンでは付き合う能力が僕にはない。
心地よい人との距離というのは、十人十色ですよね。
好きだったら一緒にいたい。
声が聞きたい。
ずっと繋がっていたい。
そんな気持ちも、もちろんあります。
でも、僕が求める濃度は人より薄いみたいです。
僕は旅行が好きです。ふと急に思い立ったり、一緒に行く相手が見つからなかったりすると、一人でも泊まりで旅行に出かけたりします。だから、必ず一緒に行くという考えが薄いのかもしれません。むしろ、体力などを考えると一人や、少数の男友達と一緒に行きたい場所もいっぱいあります。
いくら気に入った人とであっても、わざわざ妥協してある程度の場所に一緒に行くよりは、元から別々に行動したいです。興味が無ければ、付き合ってもらうのは申し訳ないです。
少し距離があった方が個人的に好きなのかもしれません。
遠く離れた場所で、綺麗な風景を目にした時、毎日連絡がなくてもぽんっと写真だけ送ってみる。逆に、思いもしなかったタイミングで、ぽんっと素敵な写真が送られてくる。
綺麗な景色を見た時にお互い思い浮かぶだけ。
そんな距離感がいいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます