第17回 不義理チョコ

 日本のバレンタインと言えば、切っても切れないのがチョコレートですよね。本命だろうが、義理だろうが、あの美味しいチョコレートを貰えるだけでプラスの良い文化だと思います。でも、ふと思ったんです。義理チョコってなんでしょう?

 

 義理 (コトバンク デジタル大辞泉より)

 ①物事の正しい道筋。人間のふみおこなうべき正しい道。道理。

 ② 対人関係や社会関係の中で、守るべき道理として意識されたもの。道義。

 ③ 他人との交際上やむを得ずしなければならないこと。

 ④ 意味。わけ。

 ⑤ 直接血縁関係のない者の間にある、血縁同様の関係。


 義理チョコの場合、主に3番の意味で使われていますかね。なんとなく1番から3番にいたる道筋が見えてくるのが、悲しいところでしょうか。本来は、眩しいくらいに正統派の言葉なのですが……。

 

 そこで提案です。義理チョコがあるんであれば、不義理チョコも作ってはいかが。まず、不義理とは、そのまま義理を欠くことですよね。


 つまり、不義理チョコとは、以下のようなチョコです。


 ①本来、チョコに貴賤はない。みんなが美味しく味わうべき。でも、あの人だけでいいから美味しいと思ってほしい……。

 ②友達と付き合っている先輩にチョコを渡すなんておかしい……。わかっているんだけれど。

 ③べ、べつにやむをえず、あげてるわけじゃ――(以下略)

 ④意味なんてないの。ただ、チョコを渡したいなー。って思っただけ。

 ⑤家族でも、ましてや、仲が良いわけでもない。それでも、このチョコを食べて欲しかったんだ。


 なんか一気に脳内お花畑みたいなチョコになりましたね。まぁいいんじゃないですか? 恋は盲目って言いますし。一日くらいお花畑で甘い蜜にむせ返っても。義理チョコより不義理チョコの方が嫌々感がなくて良いと思います。


 もちろん貰えると嬉しいですが、個人的に今やただチョコを楽しむ日になってきましたね。今年はLindtリンツGhirardelliギラデリの比較的手に入れやすいビターチョコを味わいます。

 

 うん、やっぱりチョコは美味しい。

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