第20回 「同調」の価値
今日は後輩の航空券を探していました。GWは10連休ということで、安価な海外航空券を必死に検索しました。そして、日本到着日の一日のずれで、下手すると10万~15万程度単価が変わってくることに驚きました。しかし、連休最終日の5月6日までに帰らないと気まずい、と後輩は言うのです。あの天下の企業もそんな空気が残っているのですね……。
僕はいつも思うんです、そんなに全員がいる必要があるのだろうかと……。一日ずらすだけで最低10万円安く、更に接続も良いため十時間ほど短縮できるのです。もちろん、ここまで差がでるのは6日までに帰るという強い意志をみんなが持っているからですが、もっと分散させて、みんなでそれぞれの休みを楽しめれば優しい世界なのになぁ。
一日のずれで、10万円と十時間。僕の給料と効率から考えても、一日でそれだけの利潤を生み出すのは大抵のことではないです。というか、無理です。特に時間は無理ゲーです。
日本の同調文化、それは良い部分もあります。きっちりした、厳しすぎるほどの管理はサービスを受ける側には素晴らしいものと受け取られます。でも、表裏一体で息苦しさを感じる。一度、レールから外れたら戻るのが困難な大きな流れ。だから、余計異端を恐れてしまうのでしょうね。僕もそうですから。
第1回でも言いましたが、僕は超コンサバティブです。はみ出しが怖い、異端の目が怖い。でも、自分の時間を考えた時、そこまでする必要があるのかな……。と、思う自分もいるのです。だから、僕はそんな空気に少しの反抗をします。人より一日だけ多く自分の時間を楽しむのです。
すると同じ一日でも、僕はちょっとだけ幸せになれるんです。
その価値は両親が僕に、そしてなにより僕が僕に、願ったものだと思うんです。
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