第11回 むっつりスケベ再考

 今回も性について少しだけ。自作からの引用で恐縮ですが「おはよう。捻挫少年」において、むっつりスケベのジレンマという超理論が出てきました。


「鴨川等間隔の法則は、むっつりスケベのジレンマが働いている。イチャイチャしたカップルの空気にあてられて、自分たちもエロいことしたい。でも、近づきすぎると空気が壊される。だから、等間隔になる」と27歳OLの佐藤さんは京都の鴨川沿いで分析します。


 敬愛する森見登美彦さんのお話では、京都の町中で人も天狗も狸もカエルもわちゃわちゃと阿呆してます。それに憧れて京都に行き、等間隔の法則を目の当たりにして感動しました。


 そして、思いました。――カップルまじで爆発しねーかな


 大学時代、友達がフラれたとき、男四人で京都に傷心旅行に行きました。カップルだらけの町をそのまま旅行するのも悔しかったので、僕が演出、一人が撮影、フラれた友達含む残る二人が男女カップルの設定で、朝から晩まで京都を回って、デート動画を撮りました。各方面からの評判は上々でしたし、鴨川沿いで疑似的にジレンマを感じられて感無量でした。もし、あの時気分を害された人がいたらすみません。


 僕は決して京都が嫌いではありません、むしろ、大好きです。そこではみんなで渡れば怖くない精神でハードルが下げる。よって、普段は難しいことも鴨川沿いでは可能になる。素敵な場所なんですよね、京都って。……称賛のつもりです。


 捻くれた青春はともかく! むっつりスケベとはなんでしょうか?


 実用日本語表現辞典では「むっつりとは、口数が少なく、愛想のないこと。スケベがつくと転じて、人前では寡黙で、情事や色事に対して無関心を装うが、本性は好色でスケベな人のこと。クールなふりして実はエロい人」とあります。


 スケベは、別に良いと思うんです。あのフロイトさんも性欲を元に説明しようとしたくらいですし、生き物にはあっておかしくない欲求ですしね。結局、たいていみんなエロい!


 でも、むっつりは意味的にもダメですよね。スケベがプラスでも、むっつりでトータルマイナスになってしまっている。


 結論、やっぱりむっつりスケベはダメですね。ただのエロい人の方が良さそうです。




 ――まさかの続きます。






 18話 むっつりスケベのジレンマ

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888166790/episodes/1177354054888193740

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