第7回 苦手な言葉


 皆さんは言葉を選ぶときに出来るかぎり避けて通る、使いづらいものはありますか?


 僕は「絶対」という言葉を使いこなせません。特に自分の考えを人に伝えるとき。

 絶対零度、絶対音感、絶対概念のような中二くさい熟語は好きですけどね。


 普段の会話でも、おどけてよく口にしますが、本気の意味合いで使う人って相当少ないと思うんです。僕は小説はもちろん、音楽・漫画・アニメも好きなので、気に入った作品は色んな人に見て欲しい。埋もれているのはもったいないので、お薦めしたい!


 でも、その時に「絶対、面白いから!」なんて言えないです。あなたの好みと比較するべくもなく、唯一無二のおもしろさを持っているよって。あなたの好みを全て無視してる気持ちになりませんか……? 意味的には、何がどうあっても面白いよって言っているだけとは分かっているのですが……。


「自分の中では絶対!」という表現も自家撞着じかどうちゃくに陥っているような気がして使えません。主観的な絶対性ってなんでしょう? 分かりますよ、自分の中では対立するものがないってね。でも、それは個人の感覚であって、見てみて!って押しつけがましいような……。


 僕はいつも「素敵だと思った」とか「本当に面白い」とか、「心からお薦め」と言います。あくまで僕の感覚ですけど、本当にそう感じたんですよーって。でも、伝わりにくいんでしょうね。単純に強い言葉が苦手で、伝え方が下手なんでしょうが、どうすればいいのでしょう。届け! この気持ち! だけで伝わればいいのに。


 ということで、あらためて、皆さんの苦手な言葉は何ですか? どうやって克服していますか? また、良さを伝えるおススメの表現があれば教えてください! 是非、いろんな良い表現をマネさせてもらえたら嬉しいですね。


 もちろん、上手な「絶対」の使い道もお待ちしています!


 それまで僕は「絶対」という言葉は使いません。絶対に。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る