第2話

 神官は弱者を守る正義の味方。

 横暴な振る舞いで周囲を困らせる幼い少年は神官で、少年から虐められる男のβを救った英雄の子供だった。

 英雄な父親とは程遠い脆弱さを口実に虐められ反撃する勇気もない男のは、勇敢で強い男子に守られた。

 武術や話術に長けた男子に勝てる子供は同年代に存在しなかった。

 憧れから強くなりたいと申し出た男の男子は強くなる術を教えた。

 強くなれず不出来な男のを見捨てない男子に男のは甘えて守られていた。



 ……。



 神官なのに横暴な振る舞いう少年が気に入らず、虐められている男のを守るために少女は男装をした。

 女神様や神官の評価を下げる行為が気に入らない事と虐めを許せない気持ちが少女を動かした。

 態度を改めない少年と女神様を軽んじる言動が許せない男装した少女は喧嘩(勝負)が絶えなかった。


 虐められ弱音を吐く男のに強くなって欲しい少女は武術や勉強を教えて自信を持たせようと試みたが成果は乏しかった。

 男の前世で教育した弱虫な新入りの神官と重ねている少女は強くなるまで特訓に付き合うと男のに約束して見捨てなかった。


 夜に成っても神殿に帰らず家出した虐めっこの少年と遭遇した少女は、少年と会話する中で浮かんだ、幼い頃に自分で判断が出来ない頃に捨てられて神官に成った男の子との出来事が少年と重なった。

 望まない事を強要される苦しさを抱く子供と向き合った経験を活かして、少女家出少年を密かに自宅へ連れ帰った。

 性別が知られて困る事より、苦しんでいる少年を見捨てられなかった。

 大人に隠れて一晩過ごしても少年の態度は刺々しかったが少し仲良くなれた。

 夜更かしをして寝坊した所を親に見つかり、両親や神官から怒られたが、元気で前向きに成った少年の様子から後悔は無かった。

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