第1話

 前世で女神様に恋をした……。


 女神様は災害で家族を失った哀れな幼いを神官に指名した。

 神殿に住み始め、同じ神官の肩書を持つ仲間を得たは女神様に感謝した。


 神官は女神様に庇護されながら与えられた修行を行う人々で非営利組織の構成員。

 素性から夢を叶える力が無い者、行き場を失った者、他者を同情する者、の願いが女神様を動かし、神官は指名される。指名を受け入れ神官に成った者は、神殿で学び、力を得た時、卒業試験を終えて、神官を卒業し、修行が終わる。


 生きる為に神官に成った者も、夢を得て神官を卒業する者が多いなか、は年老いても卒業を拒み神殿で有り続けた。

 愛おしい女神様へ仕え続ける執着が夢と成ったは、神官を辞める気持ちは無く、女神様の意に反して認められぬ恋心を抱き続け神官に執着する。


 女神様は各々の人生を歩ませる為に神官の卒業を望んでいるが神官で有り続ける夢を持つ問題児の気持ちも否定できない。


 最年長の神官に成り、神官の教育に慣れたは長期にわたる修行生活で様々な技術や知識を得た賢人に成っていた。


 国の村や町に存在する神殿は、神官の居住区と修行場を兼ね備え、女神様が暮らす女神の間は全ての神殿にある女神の門と繋がっている。

 女神の門を通れる者は女神様に指名された神官に限られ、ある程度の経験を積むと世話係が交代する。


 βを襲った厄災に対処すべく行動する復興の支援を女神様から命じられたはかつて教育した神官出身者と協力して復興に取り組んだ。

 近くで英雄とお姫様の魅力的な恋愛を見たは離れがたい絆で結ばれる恋愛に魅力を感じた。


 老衰したは死期に女神様から、来世で恋をし私から卒業しろ、と告げられ意識を失い、目が覚めると幼い少女の姿に成っていた。

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