VRMMORPGクリティカルコード~デスゲームにて奮闘、俺と僕~

登場人物紹介

　ナワキ：大網京太（おおなわきょうた）

　表主人公。どこにでもいる普通の高校生。十六歳。若干直情的だが、他人の侵されたくない領域を尊重することに長けており友達は多い。

　使用するクリティカルコードは『重量限定サイコキネシス』と『時限高速感覚』の二つ。VR空間内での容姿は赤髪の少年。

　元はディープ目なただのオタク男子だったが、それが祟ってクリティカルコードのプレイヤー閉じ込め事件に巻き込まれる。

　現実とVR空間内での容姿はあまり変わらないが、実はVR空間の姿の方が三センチほど背が高い。元からそこまで極端に背が低いわけではないのだが、これは『ラファエラより背が低いのは耐え難い』という見栄。ツミナには初見でバレている。

　ツミナのことは親友として信用しているが、唯一女性関係のみは疑っている。

　ラファエラが初恋の人なので色々と世話を焼く。

　ツミナ：法螺貝慎吾（ほらがいしんご）

　裏主人公。高校生とは思えないほどの巨体と、その手の趣味には堪らないダンディな顔つきが特徴の十六歳だったが、VR空間内では華憐で華奢な金髪碧眼美少女となっている。当然ついてない。

　ナワキとは親友であり、かなりえげつない冗談の応酬を定期的に楽しんでいる下ネタ魔人。

　プレイヤー閉じ込め事件の被害者となったことで、しばらく金髪美少女としてゲームをプレイしていくことを強制されるという憂き目に遭う。

　現実の世界に椿という恋人を残してきており、精神的に追い詰められると彼女の名前を呼びながらインモラルな遊興に耽るという悪癖がある。

　使用するクリティカルコードは不明。『嫌がる女の子を無抵抗に組み敷いて犯すためのPSI』らしく、想定される用途は最悪。

　ラファエラに『気の合う女友達』として懐かれるが、本人は面倒に思っている。

　ラファエラ：生態クリティカルコード（NPC）

　ヒロイン。曇りの夜空のような黒髪と、アメジスト色の瞳が特徴。ゲーム内に超高性能人工知能として再現された『過去作品の看板キャラ』。八年前にナワキの初恋を奪っているが、当然本人は覚えがない。

　性格設定は主に『過去作で哀しき悪役として登場したラファエラが記憶を失ったら』という想定の上で作られており、本人も自分がゲームNPCであると理解した後もその設定に逆らおうとはしていない。

　レアリティSSRのガチャキャラ。使用するPSI、百紅蟲の女王（ルビーベルトクイーン）は通常のサイキックが使うコードとは比べ物にならないほどに殺傷力が高い。

　自分を引き当てたナワキと、その親友のツミナに興味を抱いているが、具体的にどこに惹かれたのかは意図的にボカしている。

セクシー歯茎さわやか流し目フラダンスサンダー少女ファイナルエディション：略してハグ：梶村（かじむら）さやか

　一部界隈で売り出し中のゲームライター。一度聞いたら誰もが『少なくとも長いということだけは覚えている』と証言する衝撃的なペンネームの持ち主。VR空間内でのアバター名としても、そっくりそのまま使っている。

　最初はクリティカルコードを遊ぶプレイヤーの一人でしかなかったが、プレイヤー閉じ込め事件に発展してからは暗躍を開始。

　元から構築していた人脈を使い、ツミナをスカウト。ゲーム世界内の情報収集を開始する。

　VR空間内では銀色の長い髪が特徴の美女だが、現実世界との姿とかけ離れているため、普段はゲームライターとして認識されることはない。

　使用するクリティカルコードは『呼吸強化』。一見すると強力な能力だが、自爆防止用の安全装置が付いていないため十全に使うには防御用の別途コードが必要となる。