さん

 午前八時十八分。


 一昨日も、昨日も見かけた隣の少女を見つめた。今度は太ももや、スカートだけではなく、全体を見た。やはり寸分たがわず、この後僕の視線を感じていぶかしむあの少女だ。僕の位置も、少女の位置も変わらない。

 タイミングをはかっていたわけではないが、少女がこちらを向き、僕の表情に困っている。こんな時、もうどう表情を作っていいかわからず、とりあえず堅苦しい表情のまま前を向く。


 乾燥した空気を口に含み、ごくりと唾をのむ。表示のテロップと、駅内放送も忘れずに流される。まだ誰も電車の前に飛び出していない。だから表示版は通常通りだ。遅れも出ていないし、ちかちかしない。見慣れてしまっていたからか、脳内で数字と文字が間違わずにそのまま映し出される。


 この時間だ。

 午前十八時十八分。

 八番乗り場。


 胸が高鳴る。うるさいほどに脈打つ。皮膚を突き破り出てきそうなほどに痛い。この後起こることが、もしかしたら昨日と同じではないか、と考えるだけで腹がいがいがと痛みだす。そうしてまき起こる見知った頭痛。頭をしめつける。外部からおしつぶすように強めていく。吐き気をもよおす。視界がぶれていく。目が飛び出そうだ。見開かれた目は電車がやってくる場面を映し出す。


 背後から誰かが走り出した。僕の体が前のめりになる。たたたた、と背後から駆けてくる音。茶髪がふんわりと揺れて、少女が隣を通り過ぎると甘い匂いがした。電車の前に飛び出す。


 僕の脳はおかしくなったのか、そこで一旦時間が止まる。時計の針が動きだすのを待っているかのようだ。その世界で僕と彼女だけは動ける。彼女はくるりと回転して、何度目かの僕を見る。


 その瞳は今日はうるんでいた。

 僕の何かが噴き出す。一気に放出される。周囲の景色の色が艶やかになり、うっそうとした青色の草が一面に生える。


 少女のスカートが髪とともになびく。うねうねとした髪はそれ自体に生命が宿っているかのようだった。顔は驚きつつも照れ臭く笑みを浮かばせ、泣きそうになっていた。その髪から、ふっくらとした胸、するっとしたしなやかな足、そしてスカートに視線がいく。


「たっ、たす…け……」と少女がようやくそれらしい言葉を漏らした。


 やっと、少女は自覚したのかもしれない。僕がここにいることを。僕だけが少女のもとに辿りつけることを。そして、僕だけが少女の異変を感じて救い出せることを。


 ただ、僕は違った。



「僕は、ただ君のパンツを見たいだけなんだ」



 手を伸ばし、スカートをめくろうと彼女のそれに手をかけようとする。体は熱せられ、血が蒸発しているのが感じられる。脳が揺れているのかというほどに振動し、視界はぶれ、思考が定まらず気持ち悪い。


 昨日と一昨日、もしかしたらその前にもこんなことが起きていたかもしれない。そのすべてを上回るぐらいの熱量と気分の悪さが交差する。

 僕の気持ちは落ち着いていた。まったいらの中にある目の前のうっそうとした草原を見つめている。


 だけど僕はこの青さが苦手になっていた。救うなんて、パンツなんて青臭いものに急かされて手を伸ばしているだけだ。そんな僕が、彼女のスカートに触れてよいのだろうか。


 僕は指先にほんの少しスカート裾が触れたところで手を引っ込めた。体を後ろに引いて、ホームに重心を置いた。すると不思議なことに世界が戻ってこいと後ろに手を引いてくれた。体が重力でもなんでもない不思議な力が作用し、日常に引きずり戻す。


 そうして時間は動き出す。少女は電車に勢いよく弾き飛ばされ、体の節々が折れ曲がり、原型をとどめない。僕はその後目をつむり、パンツのことを思い浮かべた。すると、僕の頭痛は緩和された。体のだるさは残したまま。


 僕に残ったのはパンツの妄想と空っぽの視界だけだ。脳内に焼けついたのは少女の潤んだ瞳と、また見ることができなかったスカートの中身でいっぱいだ。あそこはブラック。どこまでも続く深淵なのかもしれない。そしてその深淵を覗こうとして世界が抵抗をしている。そうしたありさまに、僕は、僕は。

「ものすっごく見たくなる」


 ホームに足を着けた瞬間周囲の空気が僕にまとわりついた。凍てついた氷が吹き荒れて、僕の脳内を冷やしていく。熱せられ、蒸発し、沸騰している僕の頭は痛みを通り越す。ホームに引き戻された体は脱力し、力が入らない。僕は後ろにゆっくり倒れていった。清清しい乾ききった空を見上げて、駅員が来るのを待った。

 いつもと変わらずなのか、この日だけなのか、雲の形がもこもことした形ではなく四角く、おかしくて。そこにおもむろに手を伸ばす。と、指にスカートの糸が絡まっているのが見えた。


 甲高い悲鳴。舌打ち。電車の非常ベル。僕に対して悪くないといいよる誰か。助けられなくても仕方ない。時間的に不可能だったんだ。と、大勢の人の声が覆いかぶさる。吹き抜けていく風が隣の少女のスカートを揺らして、太ももから上の秘密基地が見えた。


 黒いパンツだった。パンツではなく、パンツを覆い隠す黒い小さなズボン型をした黒パンだった。


「なんてことだ」


 そうだ。この可能性も考えるべきだった。少女のスカートがもしめくれたとして、そこにパンツがあるとはかぎらない。

 だからこそ、僕はあの時パンツをめくるべきではなかったのかもしれない。そこにないものを追い求めるほど、空しいと世界は分かっていて僕をこっちに引き戻したのだ。


 駅員が駆けつけて、僕を覗き込んだ。僕の表情はどんなふうだったのだろうか。もしかしたら歪んでいたのかもしれない。こんな可能性を考えていなかった僕に恥じらいが出て、どうしようもなくどこかの穴に入りたいそんな気持ちで表情が支配されていたのかもしれない。


 駅員は数人で僕を担ぎ、近くの駅のベンチに寝かせてくれた。そこでは、なんだなんだと駆け寄る同じ高校の生徒で溢れた。僕の体は動かない。何秒経っても、何分経っても、いつしか群れは小さくなり、電車は動き始めた。もうそろそろ起きあがてもいい頃合いなのに、震えが止まらない。

 手をおもむろに上げると、指に絡みついたスカートの糸が乾いた風に乗って宙を舞った。それとともにスカートの中が見れるという根拠のない自信がぎゅっと手で握りしめられたおにぎりのように委縮した。


 その後人込みを分けて担架が運ばれてきたが、僕の体はその時になってやっと起き上がれるようになっていて、今日中に病院に行く約束を駅員さんとし、だいぶ遅刻し学校に向かった。






 教室に向かうと、ちょうど担任の先生が教室からでるところだった。上履きをすりつつ歩くところを見た担任は足元から僕の顔までぐいっと顔を上げた。僕は担任のぶかぶかの服から見えずらいぷりっとした尻を視線を下げるようにまじまじと見る。


 やはり、いい尻だった。きわめつけの尻に僕の青さが飛んでは跳ねてを繰り返した。鼻で笑おうと思いつつ、パンツを思い出し心がぴょんっとウサギのように跳ねた。その視線を再び顔に戻すと、担任は真っ赤になった目をぱちぱちと瞬きしつつ、咳を一つついた。


「今日は災難でしたね」


 担任の声が涙声で今にも決壊しそうだった。先ほどまで堪えて堪えて教壇に立っていたのかと思うと胸がしめつけられる。そんな担任の先生がよかったのだ。僕の頭の中はぼんやりと担任の尻やパンツを浮かべる。尻が好きな僕でも自分自身のあほらしさを鼻で笑える理性はあったはずだった。


「先生」想いを飲み込んでうつむいた。


 あのスカートの中身がよほどのショックだったのか、担任を前にしてもあの黒パンが濃く印象に残っていた。僕にとってあれはアウトだ。パンツではない。今、担任が履いている黒いズボンと同じだ。

 それは女子の極秘部分を隠すのに一枚か二枚の差だ。だがその差は僕にとって大きな差だ。嘘をつく時、ひとつ嘘をつくか、ふたつ嘘をつくかでまた変わるだろう。後者に出会ってしまうと疑心暗鬼の気が増す。それと同じだ。


「古沢さん」担任がまた咳払いし、「古沢君は、彼女を助けようとしたんですか」


 僕は答えに迷って、何も言わなかった。

 担任の顔をほころばす。しかし、その口元から伝えられる言葉に心は委縮した。冷汗が吹きだす。担任の言葉なんて今は聞きたくなかった。



「やるじゃん」



 僕の気持ちに反して担任の声は明朗快活。そしてそれは僕を肯定する言葉だった。


 途端、目の前の青さの息吹が一気に吹き返した。それは、少女のパンツが見え隠れした今朝のように。何度となく繰り返した、そして届かなかったあのパンツのように。僕はなぜスカートをめくるのを躊躇ったのか、それを後悔する気持ちが過った。後悔が理性を一瞬で押しつぶす。


「違うんです、先生」


 ぼんやり見つめる、この僕の瞳に宿っている意志を担任は知っているのだろうか。この意志を消したのも担任だと言うことに。


「僕はただ、パンツが見たかっただけなんです」


 電車に飛び来んだパンツもそうだ。

 目の前の先生のパンツもそうだ。

 寺島のパンツもそうだ。

 茶髪の女の子のパンツも、ストーブの前で暖をとる女子たちのパンツも。


 全てのパンツが見たくてしかたない。

 パンツは僕の中にある根底的な青さだから。


 担任が一蹴した何かだ。それを貫きたくって仕方ないのに、まだあの失恋した時の言葉が僕に刺さる。その全ての事象が頭の中で行きかい一つの終着点にたどり着いた。


 分かってしまった、僕がパンツを見たい理由が。


 廊下で喋っている担任と僕が気がかりだったのか教室からいつも喋りかけてくる茶髪の女の子が出てきた。寺島と北原も野次馬みたくぞろぞろと茶髪の女の子が連れてくる。みんなに見えるところで言うのはきっとこの担任は嫌いだ。またあの言葉をなげかけるだろう。


 でも、かまわなかった。


「島本先生、やっぱり僕は先生のことが好きです」


 島本先生に告白して撃沈したのは僕だった。


 廊下に出てきた茶髪の女の子の瞳がうるうると潤んで顔を手で覆った。彼女なんて僕はしっかり見ていない。ただ背景を眺めていただけだ。

 僕の中のメインは目の前の尻がとっても良い島本先生だった。若くて年も近そうで、ぷりっとした尻の形をしている島本先生なのだ。


 答えなんて分かっている。


「君はやっぱり、青いね」


 ごめんなさい。子どもには興味ないんだ。

 青いから。


 僕は告白した。そして、見事こっぴどく言われたのだ。苦々しく笑う島本先生に僕はにっこりと頬を緩ませた。


 もうその一言で悩まない。


「青くって何が悪いんですか」


 力強く答えられた。僕の青さを、僕のパンツにかける信念を、島本先生は「やるじゃん」で肯定したのは変わらない。それは僕にとってはパンツに執着して良いと言われたことでもあり、この青さを貫くことでもあった。僕はもう手放さない。目の前のパンツも。この青さも。


 島本先生が平然と僕をふったあとで横を通り過ぎる。職員室に向かっていく女性らしい背をぼんやりといつも通りに眺めた。失恋の傷も言えぬままに青さでよりじゅくじゅくと化膿させていく。嘲笑のかさぶたで覆ったはずの青さはパンツの執着とともに実はもう戻っていたのかもしれない。


 そんな僕を後ろから誰かがこずく。こずくぐらいじゃない。ぐーぱんぐらいだ。


「さいってー」それは寺島で、茶髪の女の子の背をよしよしと撫でていた。


「僕自身も最低だと思うよ。ダサいって」

「だっさー。さいっあく」


 ぷんぷんと香る僕の青臭さはもう隠しきれなかった。だからここでその女の子の失恋を手助けしてしまう青さも、気遣いもできなかった。スカートが長くって、カールした茶髪とあっていない、名前も知らないクラスメイト。僕の視界にはそうとしか映っていなかったのだ。その地位は北原や、寺島よりも、ずっと下だった。


「ごめん」

 僕は誠心誠意謝った。ただひたすらに。でもその子はずっと泣いていたし、寺島は気の毒そうに背中をさすっていた。






 体育の授業で北原は僕に白く小さいボールを投げる。その勢いは僕が記憶している昨日よりも剛速球だ。僕のことを殺すんじゃないかってぐらいの力強さを感じる。グローブでボールをすっぽりとおさめて投げ返す。その間何度も見た青空を眺める。


「古沢ぁ」


 大きな声で北原は僕の名前を呼ぶ。その後ボールを投げた。ボールは高く高く放り投げられた。山なりな放物線を描く。青空を眺めていた僕の視界に入る。浮かぶ白い月のように投げられて、それがどんどん僕に近づいてくる。そこに僕はグローブを上げる。気持ちのいい音とともにグローブに白い月が収まる。


「俺は、か、ん、ど、う、したぁ」


 北原の声は続く。僕は北原の態度にかまわずお返しとばかりに剛速球を投げる。ちょうど北原の大きな体躯の腹あたりに。

 僕の青さを感動したとはなにごとだと、少しいらっとした。だがそこはバスケットボール部という体育系系部活の北原、難なくボールをキャッチする。


「正直お前の告白、かっこよかった」

 真剣な北原の瞳が向けられる。


 だ、か、らぁ、とまたどうしたのか大声で北原は叫んだ。北原がキャッチしたボールはまだグローブの中だ。しっかりとつなぎとめている。


 遠くの方で女子たちが準備体操をしているのが見える。寺島の姿はよく見て取れてその口元や視線がくっきりと僕には認識できた。こっちを見ている。


 そんな中で、北原はグラウンド中に聞こえんばかりの声をはる。


「俺、寺島に告白しようと思う」


 びりびりとした迫力のある声に僕は気圧された。遠くの寺島は口をぽかーん開いている。いつもなら、「さいてー」とこぼしそうなのに、今は顔を赤らめて「さ、さいあく」と口元を緩ませながら、僕に訴えてくる。寒気で白くなった寺島の太ももが一気に赤らみ、いつもよりも美しいと感じた。


「実は胸が散々いいって言ってたけど、寺島に関しては特別太ももが好きなんだ」と僕に駆け寄りぽろっとこぼした北原の言葉は、なにより説得力があったし、多分さっきの言葉はわざと寺島に聞こえるようにしたんだと悟った。






 放課後は部活に行かずに保健室によることにした。今回はボールに当たってもいなければ、倒れてもいない。ただ僕の答えを誰かに言いたくて仕方なかった。


 保健室に入ると、薬品の匂いがした。ぷぅん、と香る匂いが少しだけ青臭さと似た毒薬染みていて、親近感がわいた。

 保健室の先生は僕が知っている今日の保健室の先生と同じようにしわがよっているおばちゃん先生で、白髪がちらほら見えていた。肌もシミが見える。分厚い眼鏡はよく似合っている。


 先生は、「どうしたの?」と尋ねる。


「聞いてください」僕は先生の前にあった丸い椅子に座る。


「女の子のパンツを見たいと思っていたんです」

「……好きな子の?」

「違ったんです」


 ここまでの会話は、僕はもう経験している。


「僕は、パンツという青さに反応したんだと思います」


 先生は頬に手を当てて、はぁ、と生返事した。


「僕はその子のパンツが見たくて見たくて仕方なかった。それは、僕がまだ青かったから。僕は心の奥はまだ子どもで、だからこそパンツに反応した。

 パンツこそが僕の青さの象徴だったから。でも、反応した後はぼんやりとしていて、あまつさえバカにさえしていた。バカにしていたのに、僕の頭の中はその子のパンツでもちきりだった。パンツが見たい。どうしても」


「男の子っぽいわね」


「そうです。僕は男の子だったんです。

 でも、その事実が怖かったんです。パンツを見ることにあんなにワクワクしていたのに、パンツでいっぱいだったのに、今朝はスカートをめくれなかった。まだ失恋で『青い』って言われたことが尾を引きずっていた」


 まあ、と保健室の先生は僕を否定せずにうんうんと先を促す。


「だから手を引っ込めてしまった。

 僕は、『青いね』の一言で青さに臆病になっていたんです」


 だけど、僕は思った。

 先生に告白することが青くても、好きな先生には告白し続けたい。そうすれば僕は変な気を持たせているクラスメイトに僕のことを諦めさせられるし、北原は寺島に告白する。

 青さはつながる。

 素直にさせる。

 僕は子どもだ。

 僕は島本先生が好きだ。

 僕は青い。


 それがなんだというのだ。


「僕は次、青さに走ろうと思うんです」


 そうだ。次の日、また少女に会えるのなら僕はすかさずスカートをめくるつもりだ。僕が今日影響を及ぼした数々は、そうすることで確実に起こる。

 青さが作用し、みんなに青を伝わせる。


「でもそこで厄介なことがあるんです」


 頭上に黒い霧をまきちらす。その中のパンツになんとか手を伸ばそうとするも黒い霧が邪魔をするのだ。


「スカートをめくって、そこにパンツを覆う黒いあのパンツがあったらどうしようかって。あれじゃあ、僕がスカートをめくってもパンツが見れない。どうしたらいいのか分からない」


 保健室の先生は戸惑っているようだった。ちょっと考えさせてとシミがいくつもついている天井を見つめて、ふぅ、とため息をついた。

 保健室のストーブは暖かい空気を送り込む。暑いぐらいだ。その上、温かい緑茶が入ったコップを渡されたので、僕の額には大粒の汗がにじむ。そうして教員と僕と目を合わせて真剣な、少しだけ安心させる微笑みを浮かばせた。


「例えば、その子が困っているときに助けるっていうのはどう? そうやって恩を売るの」

「恩?」

「そしたら親密になって……って、冗談冗談。先生にはあなたがその子を好きなようにしか見えないから、パンツよりも仲良くなる方法を言ったまでだから。本気にしな……」


 「わかりました」


 僕は勢いよく立ち上がった。

 保健室の先生は慌てているけど、どうでもいい。どんな方法でも試したかった。どんなやり方でも突き通す自信が今はあった。走ると決めたなら、僕は一直線に進むまでだ。今の僕はきていた。そして最高にださかった。こんな状態でどうしようもないなら、やれることをやるだけだ。


 保健室から勢いよく飛び出して、すぐさま家に帰った。とにかくパンツという青さに頭をひねらせて、次の日をひたすらに待つ。今日起こったことを全て脳内に刻み付けて、パンツのことを想い馳せた。そうすることにより、再び今日を再現させようと思った。


 大丈夫だ、僕は上手くやれる。

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