第7話



今日も

カミュが

近くの村へ『情報』を集めに行った。



そんな時は

私はいつも


山の中で見つけた

洞窟の中で


誰にも

見つからないように

隠れていた。



見つかったら

きっと

怖い目にあう。



だから

カミュが帰ってくるまで


私は

『命懸けのかくれんぼ』を

している。




・・・ガサ。


物音がすると

私は

息を潜めて

身を縮める。




「ルーナ。ただいま」


「!カミュ!おかえりなさい!」



カミュの声で

張ってた気持ちが

一瞬で軽くなる。



私は

カミュに駆け寄って飛びつく。



カミュはいつも

笑いながら

私を抱きとめてくれる。



「今日はもう少し進んでから休もうか」



カミュは

私を軽々と抱き上げて


山の中を進んでいく。





私は

子供じゃない



けど



「カミュ・・・」


「山道は危ないからな。ちゃんと掴まってろよ」


「うん」



カミュの首に腕を回す。





「一人にしてゴメンな」



寂しかっただろ?



カミュは

私を置いて離れる時は


いつもそう言って

私を抱きしめて

頭を撫でてくれる。





そんな時

こう思うんだ。



『まだ子供でもいいかな?』って。




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