第5話 吸血

「・・・かぷ」

「ひゃっ・・・」

・・・・・・今まで食べてきた物より一番美味しい。

血が喉を通ったのと同時に喉の渇きが直ってきた。

私は遠慮せずに吸血していた。

「んっ・・・サラさんの血・・・はぁ・・・」

・・・・・・それから2分位こうしてた。

「・・・」

「・・・・・・あっ、すみません」

そう言って回復をかけた。

・・・やりすぎちゃったかな?

「・・・・・・はっ!!」

「・・・・・・すみません」

「大丈夫、ちょっといつもの感覚と違うから…… あっ、これはこれでアリかな!」

「!?」

はぁ……この人Mなのかなぁ?

私の心配を返して欲しい……

「はぁ」

「どうした、まだ血が足りないか?」

ギルドマスターのカルマさんが話し掛けて来る。

「別にそう言う訳ではなくて、サラさんってMなのかなと思って」

「いや、それは知らんがいつもあんな感じだから大丈夫、だと思う」

「そこは大丈夫って言いきって下さい!!」

余計心配になって来た……

はぁ……早く寝よう。

「次の話はまた今度って言う事でおやすみなさい」


☆★☆★☆★☆★☆★


「ん……ふぁうあぁ」

「はぁ……やっと起きた」

「サラさんどうしたんですか?」

「どうしたんですか? じゃないですよ! いつまで寝ているんですか!!」

「はぁ、今何時ですか?」

「今は夜の8時ですよ!」

えっもう!?

びっくりした顔をしていたらサラさんが……

「もう、明日から服屋さんに行くんですから明日は早く起きてください!」

バタン!そう言って戻って行った。

私はもう寝よう。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


「ん……」

来てしまった、この日が。

1番最初の服屋と言ったら何かトラブルがあるに決まってる。

だから出来れば行きたくなかったのに、サラさんが服屋に行くと言って今日は仕方なく早起きした。

「とりあえずサラさんを探そう……」

それから数分後……

「見つけた……」

隅のイスに座っていたサラさんを発見。

あっちもこっちに気づいたみたい。

「早く行きますよ」

そう言って歩き始めた。

服屋でトラブルが無いことを祈りながら・・・・・・

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