最終話 Stressがゴイスー
「お疲れさん」
リーフが1人に2つ『
「嬢ちゃん…早いトコ
ベンケーは疲れ切っていた。
もはや自身の
「………んごっ………」
「んにゃ? ……クロウ…息してないにゃ…」
「急ぐのよ!! 薄い胸張り出してないで、クロウを大霊界から呼び戻すのよ!!」
………
「綺麗な川で…汚い婆さんが『
(危ないトコだったんじゃないかしら…)
ヒトミが不安そうにクロウを見ていた。
「大体OKね!!」
「ところで『
少しだけコッチの
「アッチの箱に入って上に行ったにゃ」
指さす先に
「あの狐!! 戦いもせずに上へ参りましたですとー」
ヒトミが意味も無く大声を上げる。
「参りますにゃ」
「まったく気づかなかったわ…なんか腹立つ」
リーフが『
「追うのよ!!
ヒトミがエレベーターを指さす。
「まったく、フワフワ浮いてるくせに、さらなる浮遊感を求めるとは…」
チンッ…ザワッ…
「なんか毛が逆立ったにゃ…気持ち悪いにゃ」
「どんだけフワッ好きなのかしら、あの狐」
とりあえずヒトミの文句が途切れない。
なにせ、
突き当りの部屋のドアを開けると、ガラス張りの部屋に横たわる
「なっ?
クロウがガラスに手を付く。
「あの狐ー!! 人が戦っている間に寝てやがった!!」
ヒトミがガラスを蹴りあげる。
「違う…様子がおかしい…」
リーフが、ぐったりと横たわる
「あれは…
自分で確認するように呟くリーフ。
「狐だろうがよー!!」
ヒトミが
「違う…耳がねぇ…」
ベンケーが違和感に気付く。
「なに? ん? 尻尾もない…」
ヒトミが首を傾げる。
「言っておろう!! あれは『
『ワシも…妖気を感じぬ…』
ドアを開けて、『
「……『
深い眠りから目覚めた様に、気怠い目でクロウをみつめる『
「…九郎さま……」
グッと『
「九郎さま…私は…」
「何も言わずでよい…今は…ただ…無事でよかった」
「……はい」
数か月後…
リーフの邸宅にて…
「こんなとこに家建てるとはね…」
ヒトミが湖面のウォータードラゴンを眺めながら呟く。
「いいじゃねぇか、なんとなく慣れてるし」
ベンケーがバーベキューの準備を急いでいる。
「何を焼こうかにゃ?」
リーフは王都『
「そうよ、港も近いし、ミゥも気にいってるし、ベンケーだって墓参りが楽じゃない、
リーフが焼く前にニンジンをパリポリ食べだした。
「協調性!!」
ヒトミがリーフを指さす。
「んぎゃぁぁぁあ」
そして
「そうでござる…」
クロウの隣にシズカが座る。
元気に笑う女の子を抱いて…
「ふにゃふにゃ…にゃ」
ミゥが赤ん坊の頬を軽く突いて笑う。
「酒はあるんだろうな?」
バッカス達、船乗りも合流して宴会が始まる。
「とりあえず、王都の周りの
リーフが薄い胸を張り出して乾杯の音頭をとる。
カオスな世界は、ダラダラと続いていく…。
fin
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