第89話 Tiredがゴイスー
「所詮、造られた神様…いえ、誰かの傲慢、その残りカス…」
リーフが
「アンタ、私に攻撃できないんでしょう?」
「……」
「図星ね、私はアナタの器、ならば傷つけることはできない…はずよね」
リーフがニタリと笑う。
「確かに、私には出来ない、が、そのために
すでに事切れた
ご丁寧に、メイスで頭部を潰されて…
「バカな…」
「もう…嬢ちゃんのそっくりさんには見えねえなぁ~」
血だらけのベンケーがメイスを引きずりながら近づいてくる。
クロウとミゥが後ろに続くが、
「休んでいていいわよ」
チラッとベンケー達に視線を移したリーフが素っ気なく答える。
(お言葉に甘えて…)
ヒトミも
「アンタも休みなさいな…」
「なぜだ?」
「気持ち悪いのよ…この国」
「なに?」
「区画整理された街、管理された人、おそらく国全体に無駄が存在しない…」
「素晴らしいことじゃないのか」
「それが気持ち悪い…」
「理解できないね…ゴブッ…」
いよいよ
「目的地まで真っ直ぐ最短…そんなの楽しい?」
(自分が方向音痴だからって…)
ヒトミは言いかけたが…
「フフ…無駄が楽しいか?と聞いているのか?」
「いいえ…聞くだけ無駄だから、ロジックじゃ理解できないこと…そっち側に私の望む世界があったから…それだけよ」
「ロジック…」
崩れた
「だから、私の好きな世界を壊されたくないの…花の色まで統一された、この箱庭は好きじゃない!!」
リーフが
「クククッ…だから…オマエは消えろ…私の世界に神はいらない!!」
「グググ…リリス…やはり、人に育てさせたのは過ちだったか…」
「知るかバカ…私はリリスじゃない、『
ググッと踏み抜く足に力が込められる。
「私の名は
(リリス…『
すでに事切れた
「ふぅ…大したことない相手だったわ」
「嘘吐け!!」
ヒトミがズイッとリーフに近寄る。
「アンタ、
「……人選の…その…あの…勝利!!」
「ご苦労!!」
ドッと疲れが出る、愉快な仲間達であった。
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