第61話 Quizがゴイスー
「さて、スッキリと解決したし、『
リーフが勝手にスッキリした顔で晴れやかに伸びをする。
「行くにゃー!!」
ミゥは
(狩るって言った?)
ヒトミは聞き返そうかと思ったのだが…
そっとクロウを横目で見てみる。
(不安そうな顔してるわ…)
二日酔いの自分より…ウォータードラゴンが泳ぐ湖面の水よりも…雲一つない、この空よりも青い顔色のクロウに掛ける言葉を思い浮かばない
「ドンマイ…」
小声で呟くだけに留めた。
「毎日、毎日、僕らは鉄観音♪紅茶、タピオカ♪ミルク混ぜちゃうよ~」
鉄観音ミルクティタピオカ入りのCMソングを口ずさみながら、杖をブラブラ振り回しながら歩くリーフ。
横で蝶々、トンボを追いながら歩くミゥ。
先頭でクロウとヒトミが地図を眺め…後ろをベンケーが大荷物を背負って歩く…
フラフラと定まらない歩き方のリーフの華奢な背中を見ながらベンケーは思うのだ。
(全然、魔王クラスと戦うことに恐れがねぇ…というか迷いもねぇのか?)
それが当然といった顔で
「ねぇ~、
リーフがクロウとヒトミに尋ねる。
「8日くらいかしら? ねぇ」
「8日…遠いのね…飽きそう…」
で…2日目の夜
「飽きたわ…」
「フーフーして飲むのよ…」
ヒトミはミゥに甘酒の飲み方をレクチャーしている。
「あちゃ!!」
言われた先から一気にコップを傾け尻尾の毛が逆立つほど驚くミゥ。
「1/4は進んだわけだし、後3/4でござるよ」
内心は、1日でも早く進みたいクロウが自分に言い聞かせるように静かに話す。
「オーク燻製にも飽きたわ」
「しょうがないじゃない、リザードマンいないんだもん」
ヒトミがブチッと肉を噛み切る。
「クロウ…ちょっといいか?」
ベンケーがクロウを誘った。
「なに? 告白?」
ヒトミが思わずオーク肉を落とす。
「おアツいにゃ…」
もちろん甘酒のことである。
「連れションってヤツでしょ…遠くまで行くんじゃないわよ、蛇に噛まれるんじゃないわよ~」
リーフがヒラヒラ手を振る。
「何処を噛まれるのよ?」
「…興奮すると大きくなるモノ…」
「えっ…噛まれるの…あぁ…男はね…
「……瞳孔…なんちゃって」
リーフがヒトミを真顔で見つめる。
「クロウ…もし、惚れた女を
ベンケーが真顔で聞いた。
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