帰ってきた三章再開 そして伝説へ編 伝説になるのか?
第60話 Considerateがゴイスー
宴会の翌朝…
リーフは歯磨きしながら考えていた。
シャコシャコ…良い音を立てて白い歯を磨く。
(う~ん…どうしてくれようか…)
隣でポケーッとミゥが歯を磨いている。
「ただ今…」
ヒトミが緑のレオタード姿で窓から帰宅した。
「お疲れさん、首尾は?」
「上々…疲れました…」
ズイッと背負った風呂敷をリーフに差し出すヒトミ。
「夜の宴会まで寝させてもらいます」
「はいはい…おやすみなさい…っと、
もちろん『
「さて…次は誰にし・よ・う・か・なっと…」
部屋でミゥを撫でながら
「この大陸には
その夜の宴会(第2夜)でリーフが堂々と発表する。
「出発は明日!! 次のターゲットは『魔王
シュッと
「これは!!」
クロウが驚く
「そう…やっぱり?」
「間違いない…『
「はい?」
ヒトミが
「狐じゃねぇか…ほとんど…」
ベンケーが小鉢のモズクをズルズルすすりながら
「まぁ、狐に憑りつかれたわけだし…外観から判断するに…残念ながら、大分、狐の色が強いと言わざる得ないわね…言い難いけれど」
言い難いと言いつつ、割とハッキリ言っちゃったヒトミ。
「クロウの顔を立てて、今回は狐狩りということで」
リーフが決まりね、といった顔でクロウを見る。
「狐狩りって、なんか貴族みたいね」
ヒトミが楽しそうに笑う。
「かたじけない…
「んじゃあ…とりあえず、クロウの女を無事に救えますように…ハイ、乾杯!!」
「きゃんぱ~い!! にゃははは」
ベンケーが音頭を取り、乾杯で宴会は進んだのである。
ベンケーとヒトミが揃って、歯磨きしながらオェ…オェ、
「まぁアレよね…要するに、クロウが人妻を寝取って、逃避行の最中に女が狐に化けて逃げ去ったと…」
リーフが多少捻じ曲がった解釈を要約してしまっていた。
「えっ?
ヒトミが少々驚いている。
「いや…」
何か言いかけた
「そうよ!!」
断言するリーフ。
「旦那が神様ってのがスケールデカいな」
ベンケーが満足げに頷き感心している。
「あっ? 忘れてた…ベンケー、これ」
リーフがベンケーに手渡した
「なんだ?」
「ん?首…ハデスの」
「なに?」
「アタシが昨夜、盗んできたのよ~、地味に苦労したわよ…まずね…」
ヒトミがベラベラと
「YOU、埋葬しちゃいなよ」
リーフが
「あ…あぁ…ありがとうな…」
ほんのり香りだした友人の生首を笑顔で渡されたベンケーであった。
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