第46話 Smileがゴイスー
結局、木にロープを括り付け、時間を掛けて降りてきた3名。
「遅いわよ!!」
苛立つリーフに怒鳴られる。
イライラしたリーフが『
「アンタのせいで
ヒトミがリーフに噛みつく。
「何よ、最初は、あんなに
『
死ぬ思いで
(
「もたもたしないで行くわよ」
ヒマを持て余し、
下から見上げ改めて神像の大きさに驚く御一行。
「しかし…どう見ても、慈愛に溢れた神を祀っているようには思えないわね」
ヒトミが正直な感想を述べる。
「邪神丸出しね…隠す気がまったくないあたり、ある意味、
リーフが天晴といった顔で頷く。
「で…どうやって入るんだ嬢ちゃん?」
「決まってるでしょ……ごめんくださ~い」
(まさかの挨拶方式でござるか?)
開くわけも無い巨大な門…
「ベンケー!! 任せたわよ」
「………」
一同の期待と視線を今、希望に変える。
スーッと大きく息を吸い込んで、大きな声で元気よく、
「ハ~デっスく~ん」
(まさかの小学生方式でござるか?)
「みゃはっ」
ミゥが思わずパッと明るい表情になる。
「みゃー!!」
扉に向かって嬉しそうに鳴いてみるミゥ。
「アンタ、バカなの? は~いとでも言って門が開くわけないじゃない!!」
ヒトミがベンケーを睨む。
数秒の沈黙と静寂…
ギギギッと音を立てて開いちゃった門。
「
「
扉の向こうから数人の神官が歩いてくる。
「絵にかいたような神官だな…おい?」
ベンケーが、たじろぎ呟く。
「なんかね~嘘くさいのよね~」
リーフが気にいらないという表情を露わにした。
近づいてきた神官は笑顔で恭しくお辞儀して
「旅の方ですか? ハデス様をお尋ねのようでしたので、お迎えにあがったのですが」
「応!! お尋ねだ、ベンジャミンが来たと伝えてくれよ」
ベンケーの表情は、完全に、これからケンカする顔である。
「くれにゃ!!」
「かしこまりました…」
ベンケーの横柄な態度にも、笑顔は崩さぬまま、スッと手で招き入れる神官達。
(余裕…それとも?)
リーフの脳裏に嫌な考えが過った。
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