第44話 Catがゴイスー
ハデスの警告を無視してズンズン先を急ぐリーフ御一行、重い足取りと気持ちは途中途中で襲ってくるオーク等に
「不思議よね…リザードマンは食べようと思うけど、オークを食べようとは思えない…」
ヒトミが転がるオークの
「そうね、トカゲ感が強いリザードマンより、どこかブタ感が足りないオークの方が食べにくいような気がするわね」
「顔はブタみたいだけどな~」
「いや…イノシシでござろう、
「元々、野生にはいなかったって言うしね」
「そうなんか?」
「
「
「亜人の類は、太古の魔道によって産み出された比較的歴史の浅い種なのよ、
「なんでぇ、ノラか?」
「まぁアレよ、飼い主が責任放棄して自然に帰っちゃった感じよ」
「そういうの許せないわ」
ヒトミが憤慨するが、その足で踏みつけているのが
「どこにでもいるもんな~コイツら」
「ミゥも亜人よね」
ヒトミが木で爪を研いでいるミゥを指さす。
「そうよ~猫の亜人」
「
「人に近ければ近いほど、繁殖は難しいのよ…その分、寿命は長いの」
「いくつなんだろ? ミゥ~、アンタいくつなの?」
ヒトミが木に登らんばかりの勢いで爪をバリバリしているミゥに尋ねる。
「んにゃ…ミゥ…わからんにゃ…」
「いくつとかいう概念が無いのよ…成長は早いし、老化は遅いし、まさに愛玩動物というか戦闘種族というか…よくできてるのよ猫の亜人って」
「
ヒトミがミゥを見て妙に納得している。
尻尾が生えた小柄な女性だが、その運動能力は桁外れ、知能は子供並…
「ホント…よく出来てる種族だわ」
戻ってくる途中、まだ息のあったオークをスパンッと斬り裂いて戻ってきたミゥの頭を撫でながら頷くリーフであった。
「とはいえ…食料用にオークの肉は持っていくぜ」
ベンケーが器用にナイフで肉を切り分けている。
「美味いのでござるがな」
「基本、豚肉だからね~
「ミゥなんて生でも食うもんな」
ブチブチとオークの腕を噛み千切っているミゥを見て3人は思ったのである。
(生で腹壊さないんだもんな~)
とりあえず夕食はブタ肉、残りは干し肉にしてクロウが妖刀『
(我を何だと思ってるんだ…)
何となく呪われるのが納得の
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