そして2章再開 悪霊の神々編 引き続きお楽しみください。
第39話 Thoughtがゴイスー
酒が抜けきらないヒトミが項垂れている朝、御一行は『魔王 大神官ハゴン』討伐にエントリーして王都『
「今度は迷うなよ嬢ちゃん」
「大丈夫よ、私、地図見るのやめたから」
今、地図を見ているのはクロウとヒトミである。
異国から旅してきたクロウ、色々地図は見てきているであろうヒトミ、最初から任せておけば苦労はなかったのだ。
「西が右手で東は左手ってわけじゃないのよね~」
不思議そうに首を傾げるリーフ
「ないのにゃ~」
真似して首を傾げるミゥ
「その理屈で行ったら…
「ドンマイ、私」
『めげる』とか『くじける』とかいう言葉はリーフの
基本ネガティブなワードは存在していないのだ。
得てして魔王という生き物は、
その魔王という
「ボヤボヤしてないで出発よ
「
相変わらずの聞き間違いのレベルが段違いのヒトミであった。
「行くっつってんだよバカ乳!!」
ヒトミの足元で『
「うぉっ!!」
ブツブツ言いながらミゥの後ろを歩くヒトミ。
(勝手に逝けっての…独りで好きなだけ逝きまくってろっての…)
ジロッと先頭を歩くリーフが振り向き
「ぎゃっぁぁぁああー」
ヒトミの胸を
「
恐ろしい女である。
「ところで…リーフ殿、ハデスを選んだのは…」
「ん? なんだか…イケそうな気がする~からよ」
「イケそうでござるか…」
「そう、勘ね」
竜王の杖をクルクル回しながら陽気に歩くリーフの姿、改めて…
「ウフフフ…楽しみね」
ニコッとベンケーに笑いかけるリーフ、もはや人の思考すら読めるんじゃないかと疑いたくなる笑顔であった。
(この嬢ちゃんなら、何でもアリだな…)
地図も読めないクセに先頭に立ち、歩く姿…普通なら体力のある順とかに並びそうなものだが…本来、最も後列向きの
「リーフ殿…
リーフは好き勝手に歩いて行く、ミゥは興味を抱いたモノにまっしぐらに走って行く、まとまりなどありゃしない。
「つくづく…足が向かねぇな~今回はよ…」
ベンケーが大きなため息を吐いた。
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