第21話 First floorがゴイスー
「おっじゃましま~す」
リーフが大きな扉をバーンと開ける。
ほこりが舞い、澱んだ空気が外に流れ出す。
「空気が変わったとは言えネェな~」
それもそのはずである。
庭の空気は腐敗臭と焦げた匂いで満たされているわけで、空気を入れ替えても、リフレッシュ感は皆無であろう。
大広間に繋がる扉という扉からワラワラと湧いて出るリザードマン、中央の階段の上には魔術師が数人待ち構えている。
「歓迎されてないでござるな…」
「されるとでも思っていたの?」
ヒトミがスラッとダガーを抜いて両手で構える。
ベンケーがムキッと両腕の筋肉を御披露する。
「構えなさいよバカ!!」
ヒトミがベンケーのふとももにバシッと蹴りをくれる。
「戦わずに済むのなら、それに越したことはない…さすが僧兵ともなると初手からして違うでござるな~」
「んなわけないじゃない!!」
ヒトミが今度はクロウの尻を蹴る。
3バカのやりとりは無視して、リーフは『
「ざまないわね、ホー!!」
妙な奇声を上げてゲラゲラ笑うリーフ、およそ主人公とは思えない顔と卑怯なやりくちである。
2階から
「嬢ちゃんの『
「当たり前じゃない、
一般の魔法と違い、リーフは魔法に精霊の加護を加えている。
『
ちなみに契約条件は『
扉のひとつは
「まつんだニャー、ニャハハハハ」
転がるゴブリンの丸い生首を追いかけて遊んでいる。
3バカは正面の階段から2階へ上がり、
「なんで早めにロションをかけないのよバカ!!」
紫のレオタードが所々焦げて露出が高くなったヒトミが怒鳴る。
「すっかり忘れていたぜ…それにな…そう
手すりにアゴを乗っけて、下のリーフに同意を求めるベンケー。
「ん? なにが?」
「いや何でもねぇ…」
上から眺める
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