第20話 Calciumがゴイスー
「大変だったでござるよ」
やっとの思いでリーフと合流した
ジトーッとリーフがヒトミを見ている。
「なによ、しょうがないじゃない、濡れてるのよ動けないのよ渇くまではコレで勘弁してくれない?」
半ばキレ気味で弁解するヒトミ、紫のレオタードで、
身長は、それほど変わらないのに、スタイルが大分違う。
「いいわ…
「動けるわ、
「行きなさい!!」
ビシッと庭を指さす。
「合点承知!!」
「シギャァァァァァー」
ゾンビとスケルトンの
「にゃははっは」
逃げ惑う様子が
「
ニタリと笑うリーフ。
「さぁ、
「ギャァァァァァー」
「にゃははっははー」
もはや我慢できないミゥ
「猫まっしぐらにゃー」
楽しそうな鬼ごっこに参戦してしまう。
「しょうがないわね~、さぁ、アンタ達出番よ」
クイッとアゴで「行け」と指示するリーフ。
「スケルトンは砕くのよ再生不可能になるまでね、ゾンビはアタシが燃やすから」
「一つ聞いておきたいんだが?」
「なによ?」
ベンケーは真顔でリーフに尋ねた。
「なんでゾンビに噛まれるとゾンビになるんだ?」
「アンタ、曲がりなりにも僧侶なんじゃないの?」
「まぁそうなんだが…」
「アンデッドに強いのが僧侶の持ち味でしょ」
「いちいち耳が痛いんだが…」
「はぁ~、感染するの…」
「ウィルス的な?」
「呪いがよ」
「ゾンビって自然発生しないの、呪いを掛けられた死体が呪いを移そうとして襲うのよ、スケルトンはゾンビが腐りきった状態ね」
「じゃあ、すでに呪われているヒトミは?」
「ゾンビにはならないの、私の方が先に呪いを掛けているからね~」
「では拙者も?」
「ソコは謎ね、刀に掛けられているわけだしね…アンタは微妙ね…
「遠慮するでござる」
「というわけで、ミゥはゾンビに噛まれるほど鈍くないし、ヒトミは噛まれても平気なはずだから、安心して骨を砕いてきてちょうだい」
ミゥがゾンビやスケルトンの頭をもぎ取ってヒトミを追いかけ回す。
絶叫が止まらないパニック状態のヒトミ、もはや何から何の為に逃げ回っているのやら…
ヒトミが木の上で落ち着きを取り戻す頃、静かになった庭に賢者リーフが降り立った。
「お待たせしました、やっと城内に潜入でございます…グフフフ」
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