第17話 Acrobaticsがゴイスー
「決めた!!」
リーフが突然、何かを決心した。
タオルに包まれ、たき火にあたる、クロウ、ヒトミ、ベンケーな皆、思った。
(声に出したということは…きっと何かロクでもないことをやらされるのであろう)と…
その思いは現実となる。
「人間、
「
「拙者、泳法は学んでおらぬが…大丈夫でござろうか?」
「落ちなきゃいいのよ♪」
リーフがクロウにウインクする。
3人がブツブツ言いながら湖に入る。
「ん? 案外、水の中って温かいのね」
ヒトミが驚く。
「そりゃオメェ…さっきまで氷浸けだったからだろ…」
「拙者、浅瀬から浅瀬へ移動するのでござるな」
「そうよ、
「アッチ側に
「
ドボンと湖に身を浸し泳ぐベンケーとヒトミ、浅瀬を掛けるクロウ。
元気のいい生餌達に
「バカは元気が一番♪」
「一番にゃ」
ウォータードラゴンに近づくと、改めて大きさに驚く。
「デケェなおい…」
「長いわ…アホほど」
湖に漂う血の匂いに惹かれたのか…あるいは焼肉が好きなのか…ウォータードラゴンの巨大な目玉がギョロンとヒトミを見る。
(
「よっしゃ!! ラッキー」
ベンケーが大喜び。
どうも濡れた焼肉は興味がないようだ。
なんのためにクソ重たい脚を背負って泳いできたのか?
そんなの関係ネェ!! そんなの関係ネェ!!
「
ヒトミが元気よく
「
思わずキャッチしてしまったベンケー。
全力で岸に向かって泳いでくるベンケーとヒトミ。
迎え撃つクロウ。
反射的に刀に手を伸ばすが…抜けるか…
キチッ…
「まさか?」
本人もビックリの抜刀であったという…。
「抜けたでござるよー!!」
「なんか向こうは楽しそうね~、先を急ぐわよミゥ、なんか長くは持ちそうにないわアレ、あの様子じゃ…」
「上手く着いたら?」
「そうよ~特別な子にはベロターズオリジナルよ~」
「にゃー♪」
完全に対岸の火事で
ゼハーッ…ゼハーッ…
もはや
「任せるでござるよ」
ズイッと前に出るクロウ、その背には
「飛燕!!」
クロウの声が湖面に響く!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます