第11話 Intimidationがゴイスー
「食べる?」
リーフがベロターズオリジナルを
「ありがと、好きよコレ」
「私も…」
意味深に微笑むリーフ
「くれにゃ」
ミゥもリーフの前でシタッと座って尻尾を振る。
「アンタさぁ、このまま突き出されたら一生牢屋暮らしよね~」
「……かもね」
「私なら、自由とはいかないまでもシャバに居場所を用意してあげられるわよ」
リーフの表情に悪~い性格が滲みだす。
カリコリ…カリコリ…
ミゥがベロターズオリジナルを気持ちいい音を立てて噛み砕いている。
シンキングタイムのように静かな夜にベロターズオリジナルが響く。
「フッ…考える必要はないようね」
諦めたようにヒトミ・ルイアィが目を閉じてガリッとベロターズオリジナルをかみ砕いた。
「決まりね」
(とりあえず、これでパーティは決まった!!)
リーフの算段通りの面子は揃ったのである。
翌朝、スラスラと手続きを済ませて、晴れてヒトミの
「アナタにはミゥの世話係をお願いするわ」
ニタッと笑うリーフ
「するにゃ♪」
通常、パーティというのは得たお金や宝は平等に分けるわけだが…これが、そう上手くいくわけがない。
大抵、パーティの
これを上手に避ける面子がリーフの理想だったのである。
(
いい感じで金の貯まりが早そうな面子を揃えられたリーフ、ご満悦で、今、やっと…王都出発である。
「長かったわ…」
思わず額の汗をグイッと拭うリーフ。
それ以上に大荷物を背負って汗をかいているベンケー。
土産物屋で買ったペラペラの着物(だんだら模様)を羽織るクロウ。
やっぱり土産物屋で買った忍び装束を着せられたヒトミ。
首に大きな鈴を付けられたミゥ。
先頭で眩しい太陽を掴むようにグッと手を伸ばしギュッと握るリーフの表情は晴れやかだ。
「行くわよ!! 野郎ども、目に入った光物は全て見逃さずに私に献上なさい!! 宝箱は全て開けるのよ!! 罠とか恐れずに、多少の怪我は
「他人事だと思いやがって…」
小声で文句を言ったヒトミをジロッと睨むリーフ。
「逆らえた身分だったかしら?」
「はいはい…」
「さ~て…」
「とりあえずコレ行ってみる?」
『
なんとも言えない二股に割れたヘアースタイル、
杖なんか持っているあたり
「なんで竜の王?」
ヒトミが首を傾げる。
「行けばわかるわ!! なんか金貯めこんでそうだし♪」
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