第48話 失策
楠さんと一緒に雑貨を見たり洋服を合わせてみたりと、予定外の交流をした昼間。
特に二人共買いたい物があったという訳ではないので収穫はゼロだが、一緒に居れたというのが貴重なことだと思うのです。
私はほのぼのと思い出しながら、アルフヘイムにいるわけだ。
場所は樹海。右も左も前も後ろも木と根と芝、時々苔。
空は晴天。歩けば光の粉が舞い上がり、深い緑色を輝かせる木々や芝に目が眩むぜ。
ここが何の樹海かはまだ確認出来ていないが、後でアミーさんに聞いてみよう。
「だーかーらー、なんで性悪ヤンキーは機嫌悪いと俺達落とすんだよ!?」
「うるさいなー雛鳥、喋る暇あったら治安の悪いシュス情報更新してよ」
「雛鳥じゃねぇってッ」
「耳に響くから騒がないでくれないかしら? 不安定」
「不安定でもねぇッ」
「今日も、元気、だな」
うん、元気だ。
私は目の前を歩いている闇雲君達の会話を、最後尾で笑いながら聞いていた。
樹海って凄いなぁ。厚い木々に覆われて空が見えづらいぜ。ちょっと薄暗いし。木の根っこに引っかからないようにしなきゃなー。
「こら氷雨、また現実逃避してるぞお前」
りず君の大きくなった前足に頬をつつかれて苦笑してしまう。「ごめんごめん」と小さな声で謝れば、りず君はため息をついていた。
私は小さな額を撫でてまた前を向く。
現在のこの状況は、とある案がきっかけだ。
その案とは一度シュスを決めずに放浪してみようと言うもの。
行く先行く先で悪と呼べる誰かが見つからないことが重なった為、時には直感を頼ることも良いかもしれないなんて言う案。
今思えば疲れから出た妥協案だったのかもしれない。
結果的にはどのシュスにも辿り着かず、暇を持て余した結目さんに森に落とされて終わった。
根気のいる闇雲君とルタさんの同化も衝撃で解けてしまった為、現在小休憩を兼ねて歩いている。この樹海の中でシュスが発見出来れば万々歳だと話をして。
こんな呑気な状態でいいのかと闇雲君とルタさんは不安がっていたが、生贄の条件を変えるつもりがないこの集団においては、「仕方がない」の一言で片付けるしかないのが事実だ。
生きる為に生贄を六人捕まえなければいけない。でなければ死ぬ。負けとは死と同義。敗者に生きる価値はない。
だがそれでも、勝ち残った先で、罪悪感を抱えて生きていたくはないから。
だから私達は、今日も悪を探すのだ。
私が発端で始まってしまったこの条件を否定されたことは今まで無い。ひと月で三人の生贄を捕まえることが出来たと言うのも、また事実。
さぁ氷雨、信じて進め。それでいい。不安を抱えて生きるなんて、私はそんな事したくない。
最近の祭壇の数はやっぱり五十辺りをキープされていて、最大生贄数は三人。何と私達はその最大人数に含まれると言うね。
喜ぶべきかどうなのか。喜んでも良いのだろうが、ルアス軍の人を思うとそうもいかない。
私は、盛り上がった木の根を飛び越える結目さんを見つつ、腕の中で休憩しているひぃちゃんの翼を撫でていた。
無表情の細流さんは怒っている闇雲君を
……楠さんはその後あの男の人については話題に出さなかった。
私も何も質問しなかった。図書館での出来事は
楠さんが携帯の電源を入れた所を見てはいないが、アルフヘイムに来た時の彼女は良くも悪くもいつも通りだった。
そう、いつも通りなのだ。
背中を伸ばして前を向き、凛とした声で話してくれる。そんな彼女は「悪い子になりたかった」と呟いた後、まるで自分を責めるように言っていた。
――お願いだから、憧れないで。いっそ私を……
そこで言葉を止めて「何でもない」と珈琲を飲んでいた楠さん。私はそれ以上を聞くことは出来なかったし、質問だってしなかった。
貴方が憧れないことを望むなら、私はその通りにしてみせよう。
私は苔の生えた木の根を跨いで、ふと樹海と言う状況に焦点を当てた。
樹海……そう、いくつかある「樹海」と言うエリアの中で、絶対に行きたくないって願った場所があった筈だ。
急に思い出してしまった知識に心臓が鼓動を早める。
なんだっけ。樹海エリア、シュス、違う。特殊。違ったっけ。記憶違いだといい。いやでも待て、確認急げ。
私は足を止めてポケットに手を突っ込む。出したメモ帳を
勘違いかもしれない。樹海と呼ばれる場所はいくつもあるし、ここがそうであるとは限らない。
アミーさんに確認した方が早い。いや、先ずは自分が持っている情報の確認。手を
あぁ早く、該当ページを探さなければ。
私は、遠のく足音と会話をが無くならないよう、足だけは進めることにした。前と手元で視線を往復させて。
駄目だ怖い、早く見つけろ自分。
闇雲君が不満そうに呟く声がする。
「あの性悪ヤンキー、頭の
「それは同意ね」
「うるさいんですけど? 雛鳥君と毒吐きちゃん」
「あら、聞こえてたのね」
楠さんが馬鹿にするような声で答え、結目さんが前を向いたまま「聞きたかなかったよ」と手を振っている。
楠さんと闇雲君は息をついており、細流さんが思いついたように聞いていた。相も変わらず、文字でも朗読するようなぎこちなさのある喋り方で。
「紫翠、何か、あったか?」
「……なんのこと?」
楠さんが細流さんから微かに顔を背ける様を見る。細流さんはぼんやりとした雰囲気で「いや」と呟いた。
「少し、今日は、元気が、なさそう、だった、から」
「そうかしら」
「あぁ」
闇雲君は首を傾げてルタさんと顔を見合わせる。
「聡い方です」
私の背中に来てくれたひぃちゃんは呟き、りず君とらず君は首を縦に振っていた。
私も内心で同意して、またメモ帳のページを捲る。
「気の所為よ」
「そう、か……」
楠さんは答えて、細流さんは明後日の方を向く。彼は独り言のように、片言に言葉を伝えた。
「それなら、良い」
その声は無機質で、感情が何も乗っていないように感じられる。
楠さんはこの話題を終わらせたいと言う雰囲気を
樹海ってなんだっけ。誰のシュス。あぁ駄目だ、見つけなければ。
胸に巣食う確証なき不安を、私は早く潰したい。
心臓が徐々に早鐘を打ち始めて、背後でした木の枝が折れる音に肩を跳ねさせた。足が止まって周囲を見る。
あるのは暗い色をした木々だけで、踏み慣らしてしまった足元では光りの粉が舞い上がった。
遠くでも、その光りが舞うのが視界に入る。
見えたのは白い毛の小柄な住人さん。
兎のような体躯で、それでもアルミラージさん達とはまた違う。アルミラージさんであれば額に角がある筈だから。私と目が合っている住人さんの額には真っ赤な宝石があったから。
黒々としたつぶらな瞳が私を見つめる。
鈍く光る赤い宝石は見惚れるほど美しく、私の頭の中には「赤い宝石」と言う単語が回った。
あったのだ「赤い宝石」と「樹海」がリンクする、たった一つのシュスが。
モーラ・シュス・ドライと同レベルで来たくなかった場所。
戦士にとっての害悪がある場所。
「氷雨やべぇぞ、まさかここ……ッ」
りず君とらず君が震えて、ひぃちゃんが住人さんを威嚇する。
すると赤い宝石を持つ住人さんは木の影に隠れて、また別に場所で音がした。
手の中でメモ帳はやっと該当ページを開き、私の頬を冷や汗が伝う。読んだ文字は最悪で、私は襟元から鍵を引き抜いた。
宝石を三回叩く。
それでも繋がることはない。宝石は光りもしないし、アミーさんを映すことも無い。
赤い宝石が脳内でチラつく。
しまった、もう範囲内ッ
私は結目さん達の方を向き、ひぃちゃんが翼を広げてくれた。
駄目だ、ここは駄目だッ、本当に対処の仕様がない。一刻も早く、見つかる前に、
私は地面を蹴ってひぃちゃんが羽ばたき、先頭を歩く結目さんの前に飛び出した。丸くなった結目さんの目と視線が合う。
楠さんも細流さんも、闇雲君も目を瞬かせて、私は空回りしそうな口を開くのだ。
「飛んでください! 早く、見られる前に!!」
「凩ちゃん? どうしたのさ急に」
「後で説明しますから!」
説明する時間が惜しい私は、首を傾げる結目さんに訴えた。
遠くでした枝の折れる音に鳥肌を立てる。
心臓が不安で破裂しそう。喉が渇いて冷や汗が流れ出す。
私の視界に、白い毛と赤い宝石が入ってきた。
あぁ、ヤバい。
私の胃が、締め付けられるような痛みに襲われた。
「ここは、グローツラングの樹海です! あるのは共存のシュスッ、グローツラングさんとカーバンクルさんが住んでいて……ッ」
赤い宝石を持つ――カーバンクルさん。
複数見つけた彼らの宝石は光っており、私は自分達が歩いて来た方向に顔を向けた。
大きな蛇の頭が見える。白い鱗に長い体。
――宝石の目だッ
私は最後尾にいた楠さんの近くに向かう。
急げ急げと早る心臓で、ひぃちゃんに力一杯羽ばたいてもらって。
振り向いていた楠さん。
駄目だ、目を合わせてはッ
私は間に入り込み、巨大な蛇――グローツラングさんの宝石の目が輝くのを見る。
飛んできた光りの弾丸に右手を弾かれながら。
「ぅあッ」
「凩さん!」
楠さんの驚愕の声。私の右肩を彼女が掴む。
私は自分の弾かれた右手を見て背中を凍りつかせた。
透明度の高い宝石となってしまった――右手の甲。
楠さんもそれを見て息を呑み、私は彼女の腕を左手で掴む。
目を丸くしている楠さんを見て、私は小さな「ごめんなさい」を零すのだ。
「ッ、細流さん!」
らず君が輝いて私は楠さんを投げ飛ばす。驚きの表情をする彼女を見ていられなくて、私の視線は足元に下がった。
ごめんなさい。でも、手荒にしないと間に合わない。
私の左足に衝撃が走り、感覚が無くなる。
痛みはない。あるのは違和感。
その恐怖を受け入れないまま、楠さんを抱き留めてくれた細流さんを見つめた。
闇雲君がルタさんと同化してくれたのが視界に入る。目を丸くしている結目さんの足元には、風の渦が出来ていた。
「凩さん! 大丈夫ですか!?」
闇雲君の声がして私は顔を歪めて笑う。
冷や汗と色の悪い顔で、きっと最悪な笑顔だろうな。
そんなことを考えて、感覚のなくなった右手と左足を気にしないように心掛ける。今現実を見たら発狂してしまいそうだから。
「闇雲君、細流さんと楠さんを連れて空へ! 結目さんも、早くッ」
「は、はい!」
「後で説明ちょうだいね」
闇雲君の鳥の足首に捕まり、楠さんを抱いてくれた細流さん。結目さんは口角を上げながらも浮き上がり、ひぃちゃんが翼を広げてくれた。
飛び立つ闇雲君と結目さんに早く続かなければ。
この手足はどうする。ここを離れればアミーさんに対処を聞ける。大丈夫、落ち着け、死んでない。
死にかけだろ。
うるさい取り敢えず逃げるんだ。
私の足が地面から離れた時、背中に衝撃が走った。
「ひぃちゃん!」
「ッ、翼をッ」
ひぃちゃんの左翼が、例えるならばダイヤモンドのような宝石に変わってしまう。
動かなくなった翼は機能せず、私は地面に体を打ち付けた。
ひぃちゃんは何度も右の翼だけを動かすけれど、それでは私は持ち上がらない。
「凩さん!」
「ッ、不安定、戻って!」
闇雲君と楠さんの声がして、それは駄目だと顔を上げる。
戻ってきて欲しい。
いいや駄目だ。
飛べなくなった私達を。
このままでは確実に的になる。
それに彼らを巻き込むな。
降りてきてくれようとしている。
あぁ、来るんじゃないッ
手を伸ばして欲しいと言う我儘と、巻き込んでしまうと言う恐怖が私の中で責め揺らぐ。
嫌だ、助かりたい。
それでも彼らには逃げて欲しい。
馬鹿をやって的になってしまったのは私のせいだ。私が悪い。だから来ないで。今は私に視線が向いてる筈だからッ
そんな私の心を叫んでくれるのは、いつも決まってりず君なんだ。
「戻ってくんじゃねぇ!! いいか? ここは見たものを宝石に変えるグローツラングの樹海だ!! 視線を集めるな、注意を自分に向けさせるな!! 今は俺達が的になってんだから降りても来るんじゃねぇ!! じゃなきゃ死んじま、」
叫んでくれていたりず君が私の肩から吹き飛んでしまう。
「りず君ッ」
私は上擦った声で叫ぶ。地面に倒れた茶色い針鼠君は、左半身が宝石に変わってしまっていた。
さっき私達を宝石に変えたグローツラングさんとは違う方向。まだ別にいる。
ヤバい、ヤバい、ヤバい、りず君ッ!
私はりず君を掴み「畜生!」と発狂する彼をひぃちゃんと一緒に抱き締める。焦る二人を
大丈夫、大丈夫、大丈夫だから。
「ひぃちゃん、りず君、落ち着いて、大丈夫、大丈夫だから」
「すみません、氷雨さん、本当にごめんなさい、私が飛ばなくては貴方が……貴方がッ」
「駄目だ、変身出来ねぇ、氷雨、氷雨! どうしたらいいんだ!! お前を守る盾が、俺がこんな、こんな情けねぇことに!!」
「ひぃちゃん、りず君」
ひぃちゃんとりず君の頭を撫でて、今にも暴れだしそうな二人を抱き締める。
大丈夫だと強く念じればそれが伝わったようで、ひぃちゃんの強ばった体から力が抜け、りず君は叫ぶのを止めてくれた。
それに安堵した時、私の右側に風の渦が出来る。
それに驚き顔を向けると、風が宝石となって形を持ち、砕け散る様を見た。
「くそッ」
結目さんの声がする。
私は遠方のグローツラングさんと目が合って、宝石の瞳が輝いた。
空気の渦がまた出来かける。
私の体を風が持ち上げようとしてくれる。
それより早く風を抜けて、空気を裂いて、光りの弾丸が私の右目を撃ち抜いた。
頭に衝撃が走り、視界が狭まる。
弾丸の勢いで後ろに傾いた体は地面に倒れ込み、口からは呻き声が漏れてしまった。
「氷雨!!」
「氷雨さん、そんなッ!」
りず君とひぃちゃんの悲鳴が聞こえる。
意識が微かに遠のいて、らず君が肩にしがみつきながら輝いてくれた。
ありがとう、ごめん、本当に。
「凩さん!!」
「エゴ、急いで!!」
「ッ!」
闇雲君達の声がする。
足が疼いて意識は戻り、私は無理矢理体を起き上がらせた。
風が私の体を掴み結目さんと目が合う。私の体は浮こうとするが、再び風が宝石に変えられて砕け散った。
駄目だ。風では、そこにあると分かる何かでは、全て宝石になってしまう。
私は無事な右足で地面を強く蹴って跳び上がり、木の幹を蹴って枝へと着地した。
落ちないように集中して上の枝へと移動する。
ひぃちゃんの尻尾がりず君を掴まえて、お姉さんは肩にしがみついてくれた。
だから自由になった左手で枝を掴むことが出来るのだ。
お礼を伝えながら冷や汗が流れて、足元が覚束無い。
右足が震えて平衡感覚が戻らない。
左目だけで次の枝を確認して跳び上がるが、どうにも片目だけでは遠近感も悪くて困る。
思っていると、私が着地した枝が宝石に変わり体勢が崩れた。
「凩さん!」
楠さんの声がする。
彼女と細流さんが手を伸ばしてくれて、闇雲君も高度を下げてくれる。
あの手に掴まればきっと逃げられる。この嫌な状況もどうにか打破する為の作戦会議が出来るかもしれない。
私のこの体を戻す手立てだってアミーさんなら知っている筈だし、皆さんももしかしたら、手伝ってくれるかもしれなくて。
いいや、これは知っていて、気づくのが遅れた自分への罰だ。自分で解決しろよ氷雨。お前のことに、優しい彼らを巻き込むな。
生きている左の視界にグローツラングさんが映る。
まだ遠くにいる住人さんが見ているのは、私に手を伸ばしてくれる二人だから。
あぁ、駄目だ。
私は枝を思い切り蹴って、空中でグローツラングさんの方を向く。
手を二人に伸ばすことはしない。
それでいい、それがいい。
だから、震えて逃げたがる私よ、諦めろ。
私は手を広げ、視線の先にある宝石の瞳が輝いた。
左の額に衝撃が走る。
また首が傾く程の衝撃を受けて、私の体は落下した。
視界が霞む。伸ばされた手が二つ見える。
それにはどう頑張っても届かなくて、掴もうとも思わなくて。
あぁ、この高さから落ちたら骨は折れるんだろうな。
痛いかな、嫌だな、打ち所が悪かったらどうするんだって、心配しても手立てはなくて、地面の柔らかな土と芝に期待するしかない。
あぁでも怖い。やっぱり怖い。怖くて怖くて仕方がない。
手を伸ばさなかったことを後悔して、それでも今を招いたのは自分の警戒不足のせいだと、悲鳴に変換されそうな感情を飲み込んだ。
細流さん達は誰も宝石にならずに済んでますか。
ごめんなさい、もっと早くに注意喚起すれば良かったですね。
私は備えすぎて駄目になる奴だって、今日知りました。
逃げてくださいね。アミーさんを頼りつつ、どうにかこの呪いを解く方法を探しますから。
自分のせいで、自分の無力で貴方達が危険な目にあうなんて、私はどうしても絶えられない。
幸い今集中砲火されているのは私だから、皆さんに近づかなければいいと思って。
願うのに、急に抱えられる衝撃があるから驚いてしまうのだ。
茶色い髪と沢山のピアスが見える。
「死にそう?」
平坦な声で聞かれる。
「いいえ」
だから私は笑って見せた。
右の頬が動かない歪な笑みを一瞥した結目さんは、どうしようもなく無表情だ。それでも私を捨て置くことをしてくれない。
チグハグだ。やっぱり彼はどうにも、チグハグだ。
私は思って、突風の壁を作りながら樹海を離れてくれた結目さんに感謝した。
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