2021年
運だめし(第七十二回 お題「運」)
喧嘩した相手に逆ギレされて追いかけられる。
まあ、よくある話だ。
その相手が、たまたま俺のボスが敵対してる相手の子分だった。
深夜の繁華街、人ごみをすり抜けて逃げる。
追っかけてくるヤツの数が、だんだんと増えてきた。ヤツが自分の組織にヘルプを出したんだろう。今の世の中、「いまどこそこにいます」がすぐに広まっちまうのは困りものだ。
俺も自分の組織にメッセージを送ったが、まだレスがない。
目の端で何かが光るのが見えた。首をめぐらすと、路地の奥でドアが開いて、おいでおいでする手が見える。
この辺に、俺の馴染みの店はない。
味方の手助けか、敵の罠か。どっちとも取れる。
さあ、どうする?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます