第3話 グランドダンジョン二階層
二階層に降りたとき、俺は変な感覚に襲われた。
『____【火炎】のスキルを持つものよ…目覚めよ…目覚めよ!…』
「っは!ハァ…ハァ…何だ今の…」
「大丈夫?顔色悪いよ?」
「大丈夫だ!先に進もうぜ」
「うん!」
二階層はさらに気味が悪く、モンスターの声が反響して聞こえてくる。
さらに二階層は一階層に比べて迷路みたいにごちゃごちゃしている。
「壁だ、行き止まりかな?」
確かに行き止まりだ。
だが俺の技なら行き止まりを壊すことができるのだ!
「すぅぅぅ、ふぅぅぅ、いくぜ!」
「……インパクト
〈バコォォォンン!〉
「おぉ!すごい道ができた!」
道なき道を進み、モンスターに出会うことなく二階層を攻略できると思っていた。
しかし……
「キャァァァ!!!!」
振り替えるとモンスターに捉えられた
イルミスの姿があった。
「イルミス!!」
「カルマ!!」
この状況はまずい、頼みの綱であるイルミスが捕まってしまったのは想定外どころの話ではない。
そんなことを考えていた時…
「俺様の名はデビルマン様だァ!」
自我のあるモンスターだったのだ!
「モンスターってしゃべれるの!?」
「辺りめェだろが。バカかァ」
「それよりイルミスを放せ!」
「この小娘を話してほしけりゃ、かかってこい」
やっぱりそうなってしまった。
俺は戦闘が大嫌いだ!前にも言った通り弱いからだ!
前の俺なら逃げていただろう。
だが今は俺には最強スキルがある!
「いくぞ!ハァァァァァ!!」
わかっていた。
しかし認めたくなかったのだ。
予想通り俺の腕からは炎は出なかった。
そして案の定、モンスターに殴られた。
『……カルマ…しっ………起……』
(イルミス、何言ってるのかわかんねぇや)
どうやらまた意識を失ったらしい…
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「_______【火炎】のスキルを持つものよ、我が名はアルク・デゥル・センだ!」
「だれ?」
「いわいる、神だ!」
俺は気を失って神に会った。
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