第3話 秘密

とある休日のこと。クーラーをつけていても汗が滲む、鬱陶しいほどの暑い日だったと思う。


デリバリー風俗で女の子を呼び、お楽しみ後は部屋の片付けをした。


飽きたDVDをどう処分するか?捨てる前の儀式として、必ずジャケットを再度眺めておく。


見飽きたはずのAV、捨てる筈だったあの果物サイズ作品の女優がKさんと似てるように思えて、スッキリしているはずの気持ちが再燃してきた。


直ぐさま観直してみたら、以前は飛ばしていたトークシーンの声は、Kさんそのものだった。


大したことないと思ったKさんのフルーツシーンで興奮し、枯れることなく元気になってきて、再び一人で楽しんだ。身近な人物が、妄想を掻き立てる…!それがコレほどに自分を興奮させるとは。


次の日、また総務課に行った。


居た、Kさんだ。後ろ姿をつい見つめてしまう。


「あなたの秘密を知ってます」と、心の中で呟いてみる。


その晩も、飽きもせず、Kさんで抜いた。一体、何人の男がKさんに気が付くのだろう。自分だけであって欲しい。


自分だけの秘密、だんだんKさんが、自分のものになった気がしてきた。


Kさんは…


俺に秘密を握られ、彼女の秘密を、2人だけご共有する。


自分の特殊な性癖を、思う存分伝えられる相手となったKさん。


Kさんは、、俺の顔に美尻を押しつけ、俺を黙らせる…


始めは彼女の美尻の重量だけの苦しさが、だんだん俺の呼吸も塞ぐ…


フガフガフガ…


ああ、かぐわしい香りがする。彼女の放屁が俺の鼻に、体内に入ってくる…


そのまま…


俺は、妄想だけでイッてしまった。

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