20190218:梅、融解、謝罪
20190218:梅、融解、謝罪/本文
寒い盛りの束の間に綻んだ梅花は、吹き抜けた謝罪という名の寒風の中ひっそりと凍り付いた。謝罪の風は同情の雪と非難の霰を連れてきて、陽射しなど届かせぬとばかりに吹き荒れる。融解熱は周囲をさらに冷え込ませる。花枯かと不安になる頃、最後の氷片が流れ融ければ唐突に。春が。
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