第7話 さっちゃん引き抜かれる
イベントが終わって、その後、打ち上げというか、お礼配信みたいなものをやってくれまして、本当にみんなのおかげと、ひとりひとり名前呼んで、ありがとうと言ってました。
「さっちゃんは一日中そばにいてくれて」
本当に最終日は、朝から夜までずっといましたからね。
次の日から、もう別のイベントに参加されて。私は、倉田さんのルームの人間ではないし、常連とは認められていない、それに唐沢さんの初期メンバーですから!
だけど、倉田さんをフォローしているので、ファンルームは見えるし、コメントもできます。
みんな疲れが出たのか、風邪引いた人もいます。なるちゃんもそのひとり。
「なるちゃんお大事にね!」
でもちょっと待てよ、と思い「私ここに書き込みしちゃ駄目ですよね。すみません。イベント少しですが応援させて頂きます」とコメント残して、もうコメントするのやめよう、配信中はするけれど、唐沢さんのイベントも始まったので、唐沢さんが配信のない時間だけ応援するつもりでした。
なのに倉田さん直々に、常連と認めてもらった旨のコメントを頂きました!
詳しいことはここには書けませんけど。
「さっちゃん@倉田〇〇担当」
「と書きなさい」
という倉田さんのコメントがありまして!
「えっ?えっ?ありがとうございます!」
でも私は、さっちゃん@ジョニー推し♡と書いてるんですけどねーー(笑)
ジョニーがとても喜んでいたので、迷ったけれど、さっちゃん@ジョニー推し♡倉田〇〇担当、と書き直しました。
初期メンバーの方でも、倉田〇〇はまだ付いてない人もいるのに、なんだか申し訳ない気持ちもありましたけど。
私は基本的に、遊びが大好きで、ミーハーですから、こういうのは嬉しいんです。
いや、それに唐沢さんの初期メンバーなのに、いいのかな、とも思い、唐沢さんに、Twitterから話しかけたんですが、本業と配信で忙しいので、Twitterやすむと書いてあります。
連絡出来ないなら、仕方ないし、初期メンバーにこだわりはないと思うので、配信で報告するつもりです。
倉田さんには、以前から唐沢さんのルームから来たとか、唐沢さんのことを私がダーリンと呼んだりしてるので、わかっていると思っていたのですが、忘れているのかもしれません。
普通、他のルームから応援に行く時には、50カウントというものだけをして帰るのです。だけどわたしは、常連さんよりも星投げをしてますから、倉田さんメインに応援しているさっちゃんだと思ったのかもしれませんね。
倉田さんの、倉田〇〇担当になってしまったら、倉田さんメインで応援するしかありません。
唐沢さんのイベントが始まってからの、私の貢献度は1位です。そこを捨てなくてはならないのです。いえ、唐沢さんのことも捨てなくてはならないのです。
何故なら、今回の倉田さんのイベントは50万ポイント達成すればいいのです。直ぐに終わらせて、後輩の原田さんの応援に行かなくてはなりません。それが、倉田さんルームのルールみたいです。
唐沢さんの配信が始まったので、入ると、名前に倉田さん〇〇担当とあるのに気がつかないのです。なので「倉田〇〇担当になりました」とコメントしました。
ここで、普通、私のこと初期メンバーだと言った唐沢さんは、え?どうして?と言いませんか?
「へぇーいつのまにそんな重要なポストに就いたの。すごいね」
いいんですか。そうですか。なんとなく最近、イベントが終わってからの、唐沢さんが私を呼ぶ「さっちゃん!」の声が小さくなったことは気がついてました。
ダーリンと呼ばれることが嫌なのかもしれない。そんなにいつもいつも呼んでるわけでもないのに。
人間って本当に残酷ですね。私は引き抜かれたのよ倉田さんから。
夕方の配信だったので「この時間は主婦は忙しいのよ」とコメントして、別に本気でダーリンと呼んでたわけではないとわからせてあげました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます