カクヨムで本音を語る2

第6話 感動のフィナーレ

ちょっとまた先に話したいことがあります。

昨夜は、倉田さんのイベント最終日でした。なんとか1位の場所にあるものの、2位は女の子のアイドルです。すぐに追いつかれては、また少し引き離す、を繰り返していたイベントでした。

倉田さんは有名人ということもあり、アイドルの子のファンの人から、狡い、みたいなコメントもありました。

でも倉田さんは、気持ちはわかるからと言って優しいのです。だからこそファンも応援しているので、勝負に狡いも何も無いのです。全力でやっているのですから。

AKB48の総選挙でもそうだと思うのですが、アイドルのファンの応援は凄いのです。ギフトがバンバン投げられています。

倉田さんも最終日は、朝からずっと配信していて、私も朝からずっと星集めては投げてを繰り返していました。

夜の10時が締め切りです。だけど倉田さんも仕事があるので、夕方から配信ができないとのことでした。

このままでは負けるー！

倉田さんは、イベント中もガシガシとなりたくはない、楽しく配信しながら1位を目指したいと言ってました。

朝の時点では負けてたんですよ「危ないかなー」という倉田さんに「いえ大丈夫ですよ！」と言うと「さっちゃんは心強いねぇ」と言われました。

唐沢さんのイベントの時も、かなり差があったので唐沢さんが2位でも仕方がない、と言ったので「イベントは遊びじゃないんだよ！全力でやってるんだよ」とハッパをかけて、唐沢さんも最終日、本気でやって、1位を獲ったのです。

最終日、倉田さんのルームに入る時の、みんなの挨拶が面白くて、笑っていたんですけどね「みんな面白い。それぞれあるよね、さっちゃんは〇〇だしね」とか言われて嬉しかったものの「そんなことより1位危ないですよ」と言ったら、倉田さんムッとして「楽しくやらなくちゃいけないでしょ」「ねぇ、さっちゃん」「楽しくやらなきゃ駄目でしょって」などと不穏な空気になったけど、すっとぼけてました（笑）

唐沢さんには強く言っても許されるけど、倉田さんには言っちゃ駄目なことはわかってます。だけど最終日なのです。

仕事終わって、9時前には最後の配信ができるとのことだったので「最後まで全力で」とコメントして、あとは最後の配信を待つのみです。

倉田さんが配信していない間に、アイドルの子はずっと配信してて、夜までに40万ポイントも差がついてしまいました。ああ、もう駄目かもしれない！

誰もがそう思ったと思います。

どんなに頑張っても、ひとり星投げを2周しても、ひとり1200ポイントです。1500人もいるから大丈夫だろう？フォロワーはいても、イベント応援は一部の人しかしません。コメントだけして星さえ投げない人もたくさんいます。

私は、倉田さんの初期メンバーでもなく、唐沢さんのルームから応援に行っている形なのに、唐沢さんのイベントがないので、倉田さんのイベントは全力で応援してたんです。

私は少し遅れて入室しました。すると、まだ差はあるものの20万ポイント差まで縮めていて、唐沢さんもギフトをバンバン投げていました。タワーです。1万円のタワーを何本も投げています。

「チキショー」と唐沢さんが言い「少しでもいいから星投げてくれ！」

みんなで頑張りました！私も少しだけギフト投げました。

倉田さんはしきりに、あと10万ポイントーあと3分ーと言っていました。

みんなで勝ちたい！

その思いで、ギフトや星がどんどん投げられました。

「1位キター」

誰かが言いました。

確認すると確かに1位。アイドルはもう配信をやめています！

でもまだわからない！みんなもそう思ったのでしょう。投げるのを止めることはありません。

「22時になった」

「終わった」

「暫定1位だ」

やったー！

まさかまさか。本当にアイドルに勝てるとは（笑）

続く