第二話
全面全てに石レンガが全敷き詰められ、下に向かい続いている階段を見て俺はどうするかを考える
「警察を呼ぶか…嫌、まだ辞めた方がいいな、とりあえず懐中電灯持ってきて降りてみるか」
俺は直ぐに懐中電灯を持ってき、未知なる階段を降りて行った
3分ほど階段を降りると階段は終り、前面に敷き詰められていたレンガも階段を終えた先からは途切れ途切れになっていき最終的には普通の洞窟みたいになったのだが、何故か懐中電灯を付けなくても洞窟内は明るかった。
そして、俺は洞窟を進んで行き、左右の分かれ道があった為右に曲がるとその先にそいつは居た
「これって…」
俺が見つけたのはバスケットボール2個分の青丸い物体だった
「恐らく、間違いなくあれだな」
そう言いながら、残り2m程まで近づくと青丸い物体はぴょんと跳ねて近ずいてき、俺はそれに驚き叫びながら逃げた
「スライムだぁあああ〜~~!」
いくら予想が合っていたとはいえ、未知の生物に驚くのは仕方がなく大慌てで道を戻り、階段を上ってあの馬鹿でかい扉を閉めた。
「はぁ、はぁ、入学式からこれかよ」
さっきは驚いたがとりあえず、今は一回状況を整理をしよう。
・あの爆発音で第2キッチンの床下倉庫に階段が出現。
・そこを降りると明るい洞窟があった。
・そして、そこにはスライムが居た。
この結果、考えられることは恐らく
「ダンジョン?」
そう結論を出した
「どうしたものかな…」
自分の家にダンジョンが出現してこれをどうするかと考えていると、ポケットに入れていた携帯が長く振動し始めた
「誰からだろう」
ポケットから携帯を取出し確認すると、それは凛さんからの電話だった。電話に出る
『もしもし仁君、学校についたかな?』
その言葉を聞き携帯の時間を見ると8時だった。ちなみ入学式は、8時30分
「はい、凛さんさっき着きました」
俺はとっさに嘘をついた
『そうなの、良かった~。てっきり家に靴があるからまだ行ってないのかと』
あっ、しまった
「凛さん…」
『なぁに仁君?』
「すみません嘘です。まだ学校言ってません」
『分かってるなら早く来なさい』
凛さんは、凍えるような低い声で言った
「はい」
正直、今はダンジョンよりも凜さんのほうが怖く、急いで電話を切り、走って玄関に行った。
そして玄関に着くと、そこには一割笑顔になりながらも少し、眉を引きつらせた凛さんがいた。
間違い無い、あれは完全に怒っている時に見せる恐ろしい笑顔だ
「仁君とりあえず、お説教は今は無しにしてあげるから、さっさと私の車で行くよ!」
今は無しですか、今は
そう言われ、後の説教に怯えながら凛さんの黒いベンツに乗って登校し、何とか5分前にギリギリで到着した
その後、何事もなく入学式を終えてホームルームが行われ、それを終えた後今日は入学式な為終了した。
しかし、校門で凛さんと合流し帰りの車の中、朝より笑顔五割増しの恐怖と共に説教が車内に響いた
「じゃあ仁君、私これから仕事だから、もう行くね」
家に到着し、車から出ると窓を下げた凜さんがそう言う
「あっ、そう言えば凛さん」
「なに?」
「雑草用の鎌ってどこにありますか?」
「それなら、庭の倉庫にあるけど、何に使うの?」
「ちょっと、これらの事を考えて自身の心の支えの為にも家庭菜園をしてみようかと」
「そうなんだ、頑張てね…でも、無駄遣いはしちゃだめよ」
そう言い残して凛さんは、車を走らせ消えていった
「とりあえず準備をしよう」
幸い学校は9日後だ。最低でも1週間は十分にあるし、あのダンジョンを探索しよう
その為に今日一日を使い、ダンジョン探索に役立ちそうなものを色んな店に行き購入し、凜さんにばれないように第2キッチンに隠して明日に向けて就寝した
翌日
凛さんは弁護士の職業柄ほとんど家に居る事はなく、気にする必要はない為、朝食を食べ終え第二キッチンに向かい準備をする。
「よし、行こうか」
装着した装備は、伸縮性があり動きやすい長袖と長ズボンと肱と膝にスポーツ用のプロテクターに時間確認用の丈夫な腕時計。そして、背負っているリュックを中には簡易食料や最低限の治療道具が入っており、最後に防衛用に砥ぎ師に砥いでもらった庭用で伐採する用と新しく買った鎌を8本装備している
「時間を確認しないと」
そう思い腕時計を見る
「今は、10時だから今日は2時間ぐらいでいいか」
初めてと言う事で今回のダンジョン探索は二時間程にしてに二時間後にアラームがなるように腕時計をセットし終えると、あの馬鹿でかい扉を開けて階段を降りた。
階段を降り、ダンジョンを進むと昨日と同じくスライムがいた
よし、やるぞ
そう思いスライムに近ずくとスライムは接近する自分に気づき近づいてきた
ピチャ、ピチャ
だんだんと近ずいてくるスライムに鎌を構えてスライムが鎌の間合いに入ると同時に鎌を振り落とした。するとスライムは、光の粒となって消え紫色の小さな石と水色の液体が入った1本の試験管を残して消えた
「意外と弱いな」
自分はあんなのに怯えて逃げてしまっていたのか。そう思い恥ずかしくなりながらもスライムが落とした紫色の小さな石と1本の水色の液体を拾い何かと考えたが帰ってからにしようと思いリュックに詰め込み進んだ
その後、道を確認しながら、スライムを倒して行っているのだが、段々とスライムを倒すのが金の亡者達のせいで溜まりに溜まったストレスと奴らに向けての増悪がスライムへと向かい、完全にストレス発散状態のサーチアンドデストロイと化して犠牲になったスライムを200体ほどになった頃、とある物を見つけた。
「これは…あれだなうん、ボスだな」
そう、俺が見つけたのはボス部屋の入口だと思われる三メートルほどの大きな扉だった
「行ってみるか」
恐らくボスと言う事で警戒はしているが、これまで出て来たスライムは雑魚の雑魚だったこともあり、迷わずボス部屋だと思われる扉を開いてなかに入っていった
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