彼方からのメッセージ #03
そして再び平和が訪れた後、
ずんぐりとした白い体。顔の前面にはめられた透明な石。戸惑う私たちの姿を見て、あなた方は始めは好意的に接してくれました。しかしある時、あなたたちは凶暴な本性を現したのです。青いタケノコのようなものを取り出すと、あろうことか先端からレーザーを発し、我々の一個体を無残に破壊しました。
あなたたちがいけなかったのです。青いタケノコで我々を害そうとした、あなたたちが。たとえどんな意図があったにせよ、そんな事をするべきではなかったのです。それは私たちの中の赤を目覚めさせるのに十分すぎる刺激だったのです。カラバシュグレナダに生きる全ての
それから何が起きたのか、私たちは何も覚えていません。私たちはあの忌まわしい赤いキノコのすがたになり、あなたたちの同胞の亡骸が、そこかしこに散らばっていました。
私たちは争いなど望んでいません。だからこうしてメッセージを送ります。どうか、そっとしておいてください。私たちはここでひっそりと暮らしているのです。どうかその暮らしを壊さないでください。それだけが私たちの願いなのです。
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