付録2_2 コラム(この世界の脊椎動物について)

 啓二が元いた世界(これを読んでいる方の世界)では四肢動物ってたくさんいます。トカゲ、カエル、スズメ、イヌ、もちろんヒト(ホモ・サピエンス)も。

 そして、ハイギョなどの祖先、いわゆる肉鰭(にくき)綱と言われる生物群から分岐していると言われていたりします。

 特に、魚のヒレで例えられ、胸ビレが前足、腹ビレが後ろ足に変化した、なんてのは聞いたことあると思います。


 そう、わたしたちの世界では現在の海や川を泳いでる魚の祖先の段階から、四肢動物への進化が可能性としてあったのです(かなり強引でむちゃくちゃで語弊がある意見です。正しくはずっと前からとか話せばキリないっす)。


 だけど待ってください。あのドラゴンってなんすか!? ワイバーンならまだしも、ドラゴンって奴。四肢を持ちながら翼まで持ってる。基本的に翼は手が変化したものだと考えられますので(コウモリや翼竜を想像してください)、これ六肢動物じゃねえか!


 さあ、分類に困りましたね。他にもグリフォンとか、人鳥種もまさにそうですし、でも四肢動物もいる世界なんですよ。


 まあ、結果として、魚には胸ビレ、腹ビレ、それにプラス腰ビレという架空のヒレが存在することにして、魚の祖先が進化の過程で六肢に進化してきたということにしました。

 で、一部の動物はそのまま六本足に、一部は一対を翼に、一部は退化して四肢動物に、という進化をしてきた。それで、ドラゴンやらグリフォンやらが生まれてきたんでしょう。


 一対退化するというのも、実例がありますし(後ろ足を退化させたトカゲとか)、たぶん六肢動物からでもライオンとか鷲も登場するかと……。まあ、四肢動物のライオンとは遠縁な関係になり、収斂進化(しゅうれんしんか:異なる種が環境によって似たような進化を辿るみたいな)って扱いになるんでしょうけど。


 なので、この世界では魚はヒレが一対増えていますし、いろんな動物がごちゃごちゃといるんだと思います。


 やったね、これで目の前にドラゴンが出現しても、安心して分類できるってもんだ。裏ではがっちり準備してあります。どんなモンスターでもかかってこいや! 全力で分類しちゃる!


 あ、ちなみにまだ登場していませんが魔法生物界(動物界、植物界と同じ階級)なる界が存在して、スライムやらなんやらも居るみたいです。

 後々、勝手に紹介したりします。


 ってか、くそどうでもいいね、この説明。かなり端折ってもダラダラ書いてしまったし。

 しかも、絶対ガバガバ。


 間違っても、分類学や分岐学の専門家とか呼ばないでね。ていうか、生物系統に詳しい方全般の方は丁重にお断りすることにします。

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