2話 潜水士解職後はイチから勉強のし直し

潜水士や起動救難士としての能力の

限界と判断されれば解職されるが

時期は40歳前後が一般的で、

機動救難士等で救難業務に特化したスキルしか身についておらず。

定年まで在職していたければ、

警備(海上警察)業務の学び直しが必須になる。


前職へのエリート意識が強い者はイチから教えを乞う事を厭い、

傲慢で鼻持ちならない態度を取り、自ら職場環境を壊し

早々に退役するものが若干いるが、

狭き門である海上保安学校に入学無ければ海上保安官にはなれないし、

採用試験に受からなければ海上保安官になれないし

海上保安官にならなければ潜水士にはなれないし

潜水士にならなければ起動救難士に抜擢される事は無い。

ゆえに上記のようなものも、積み重ねてきた努力を無駄にしない為に

定年までいられるよう辻褄を合わせていく。


私の生家は当時の家としては珍しく、男女関係なく学ぶ事を良し

心身ともに頑健に自身も生まれ、後は自ら努力するだけという

昭和初期の女子では恵まれた環境に合った。

親戚からの勧めで潜水士の話を聞いた時は

後に入試案内を渡される迄は、まさか海上保安学校に入る事になるとも

海上保安官になるとも思いもしなかった。

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