1話 無人島発見まで
勉強してないけど大学に受かったという人間がいるが、それに近く、健康優良児で運動神経の良かった自分には向いている職業だった。
護身術で習っていた合気道のおかげで、悪さを働く男も初期にねじ伏せて快適な職場環境で、同僚の女性達にも感謝された。
潜水士の資格は、入隊後すぐにとった。
むしろ潜水士の資格を取らなければ、何のために入隊したのかわからない。
任務について5年程経ったある日、いつもの通りに巡視船でパトロール中に双眼鏡で辺りを見渡していたら見慣れない島を発見した。
当時海底火山が爆発して危険が伴う地域で、今と違い、アナログな作業しかなかった頃で事前に目視による調査が行われていた最中の事だった。
これ以上目視での調査が不可能という水準になってから、潜水士による予備調査を経て、その後潜水艦による調査へと進む予定になっていた。
だがしかし、退役間近に若い頃発見した無人島の管理人になるとは思わなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます