無人島で自給自足が趣味です!?
時等 零
プロローグ 海上保安庁に入ったわけ
海に潜るのが好きで、潜水士で食べていけるからなっただけの仕事。
国の安全を守っている意識はない。
純粋に職業としての認識。
これで飯を食ってるからには、手抜きはしない。
海女になっても、夜這いをされて嫁いで行く知り合いが多いから、海女にもなれず、信仰心もないから尼にもなれず、女の幸せは結婚して子供を産む事だと信じて疑わない親や親戚からの見合い攻撃にも参っていたから、渡りに船だった。
自衛隊は、戦争には行きたくないから最初から頭になかったが、農家になるにはまとまった資金と若い男でなければ参入が難しいし、農家の嫁もやはり子供を産めと言われるからありえない。
見た目的にも、顔は普通として、背が165cmと当時の女性としては大柄だった事も在り、かなり妥協しないと見合い相手を探すのも苦労していたようだ。
一人で生きていくにはどうしたらいいかと、小学生の頃には悩んでいたから
「お前、今度海上保安庁の潜水士の試験あるから受けてみないか?」
そんな事を海上保安庁に勤める叔父から言われなければ、子供は好きだが母性本能も無く、性的な事に一切興味の無い自分は、何をして生きていたのか想像もできない。
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