第7話手合わせ

「ここが訓練場ですよ、ラクラス君!」

シドネアが、ラクラスに訓練場の案内をした。

「ありがとう、シドネアさん」

「さんは、いらないよ」

「は、はい・・・」

ラクラスが、シドネアの語尾にさんを付けるとシドネアが顔は笑っていたが、内心は怒ってる表情をした。

それを見たレドーナは、やれやれと言う顔でラクラスを見た。

「それでは、授業を始めるぞ!」

男の先生が、皆を整列させて前に立った。

「今日は、魔法の基礎訓練だ、サボる事の無いように、それと、ラクラス君は、ちょっと前に来なさい!」

「ん?」

ラクラスは、なぜ自分が呼ばれたのか不思議に思いながら前へ出た。

「それでは、ラクラス君!、炎系の魔法を1つやってみてくれ!、それと、私はウィルムだ、よろしくな!」

「魔法は、やだ」

ウィルム先生がラクラスに言うと、ラクラスは、無理と即答したのを見たウィルム先生は、困った表情をした。

「なぜだ!」

「魔力の無駄だから」

ラクラスは、正論だと思いその、ウィルム先生に言った。

「頼む!」

その、ウィルム先生がラクラスに必死に頼んだ。

それを見たラクラスは、どうしようか迷っていた。

「わかりました、そのかわりなんでもいいですね?」

「なんでもいいぞ!」

ラクラスは、ウィルム先生の言葉に少し自分を舐められていると思った。

それもそのはず、ラクラスは、前世で最強の賢者のイザナギだったので魔法は、普通の人あるいはこの世界の人より知っている逸材なのでそれを知らないウィルム先生に自分の凄さを見せてやろうと思った。

「それでは、はあーーー!」

「なんだ、この魔力は!」

ラクラスは、とてつもないほどの魔力を使い魔法を放とうとした。

それを見たウィルム先生とクラスの生徒は、驚いていた。

「破壊のブラストバーン

ラクラスは、神話時代の上級魔法でこの世界では、神話魔法と言われる魔法を地面に放った。

そして、訓練場の地面に大きな窪みができてしまった。

「やりすぎたな!」

ラクラスは、やばいと思った。

そして、ウィルム先生と生徒達の方を見た。

「以上です」

ラクラスがそう言うと、ウィルム先生と生徒達は、呆気に取られていた。

「ラクラス!、いまのは、なんだ!」

「ラクラス君、何、いまの!」

「ラクラス君、何、あれ!」

ウィルム先生とシドネアとレドーナが、ラクラスに迫って言った。

「えっ、今のは、破壊のブラストバーンですが?」

ラクラスは、びっくりして言った。

「ラクラス!、お前、あれは神話魔法だぞ!」

「は?」

「は?、じゃなーい!、なんで、神話魔法が使えるんだ!」

「えっ、練習したから」

ラクラスは、なぜ、こんなに驚いているのか不思議に思った。

それに、ラクラスは結構抑えて打ったつもりだった。

「お前は、神話魔法を使ってどう思っているんだ?」

「普通だと」

ラクラスがそう言うと、ウィルム先生とシドネアとレドーナが一瞬固まった。

「それは、普通じゃなーーーい!」

3人は、息ぴったりの声で言った。

「ラクラス!、お前、俺とガチで1回勝負しないか?」

「えっ?」

ラクラスは、急な展開に驚いていた。

「な、なぜ?」

「いや、お前と戦ってみたくなった!、俺はガチでいくぞ!」

ウィルム先生は、やる気満々でラクラスに言った。

しかし、ラクラスは乗り気ではなかった。

「えぇーー」

ラクラスは、どうにか戦いたくなかったからどうにか回避しようと考えた。

「とりあえず、ラクラス君、やってみたらどうかな?」

ラクラスが、困っていると誰かがラクラスに言った。

それも、ラクラスは聞いた事のある声だったのですぐにラクラスは、勘づいた。

「でも、シャルティガナ学園長!」

ラクラスが、振り返って言った。

「学園長!!!」

クラスの生徒達は、驚いていた。

「なぜ、ここに?」

レドーナが、学園長に聞いた。

「ラクラス君を見にきたんだよ、どうかな、ラクラス君、それに、ウィルム先生は、前年のこのアムレル王国の元騎士団長だよ」

「でもー」

「やるよね?」

「わかりました」

「そのいきだ!」

「本気で行きな、それが先生への敬意だよ」

ラクラスが、腹を決めるとウィルム先生と学園長は、嬉しそうにしていた。

「では、私が審判をします!、使えるのは剣と魔法だけ、しかし、魔力を使い剣を強化と剣技は許可する、以上」

「よし、本気で行くぞ、ラクラス!」

「はい!」

「それでは」

そして、ウィルム先生とラクラスが剣を構えた。

「始め!」

そして、ウィルム先生とラクラスの本気の模擬戦が始まった。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る