第4話受賞式

「それじゃあ、ありがとうございます」

父のカイラルが馬車の人に言った。

「それじゃあ」

そして、馬車の人はニコッと笑って、行ってしまった。

「それじゃあ、王城に入るぞラクラス!」

「う、うん・・・・」

ラクラスは、嫌そうな顔で父のカイラル言った。

そして、王城に入ると目の前に2人のメイドと1人の執事が待っていた。

「ラクラス様とカイラル様ですね、服を着替えてもらうのでカイラル様はこちら、ラクラス様はこちらの部屋に入って下さい」

執事がそう言うと、父のカイラルとラクラスは、部屋に入って行った。

「さて、ラクラス様はこの服に着替えて下さい!」

そして、ラクラスが着替えて、裾などを調整して王城の王の謁見の間の扉の前へと行った。

「緊張するか、ラクラス」

「別に~」

ラクラスは、緊張はしていなかったが顔がだるそうな表情をしていた。

そして、ラクラスの表情を見た父のカイラルが、軽くラクラスの背中を叩いた。

「どうしたの?、父さん」

「いや、そんな顔するなとな!」

「それでは、ご入場下さい!」

王の謁見の間の扉が開いた。

そして、ラクラスと父のカイラルは、真ん中の赤いカーペットを歩いて王の前に立って、膝をついて頭を下げた。

「面をあげよ」

王はそう言って、ラクラスの受賞式が始まった。

「それでは、今回の件でカイラルの子のラクラスがブラックベアというランクSの魔物を倒して、このアムレル王国の騎士を助けたことを表彰して、子爵の階級を渡そうと思う、皆の者よいな!」

ラクラスは、平民から貴族になったことに父のカイラルは驚いていた。

子爵と聞いたラクラスは、また面倒でとんでもない事になったな思った。

「お待ちください、王よ!」

「どうした、ナイズマル!」

「いくらなんでも、こんな子供に子爵なんてやりすぎです!、最高でも私と同じ男爵でしょ!」

貴族のナイズマルという人が、ラクラスの子爵という言葉に少し怒りを交えて言った。

「いや、ナイズマルよ、今回のラクラスの子爵の件を私は変える気はない!、それともお前は、ブラックベアを1人で瞬殺できるのか?」

「それは・・・・」

王の言葉にナイズマルは、言葉を失った。

「ナイズマルよ、早く席に戻れ!」

「は、はい!」

そして、ナイズマルはすぐに席へと戻って行った。

「それでは、ラクラスには屋敷と私の娘と息子のいるアムレル王国の学園に転入させる、以上だ!」

そう王は言うと、ラクラスを呼んで違う別室に呼んだ。

「なんだろう?」

ラクラスは、不思議そうな顔をして王と父のカイラルと共に別室へと向かった。









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