第3話王都到着

ラクラスは、やっと2時間の父のカイラルからの取り調べが終わった。

そして、父のカイラルと共に明日の王都への準備を始めた。

「父さん、何時頃に家をでるの?」

「そうだな、明日の朝7時ぐらいに出よう」

「わかった」

ラクラスは、明日の王都に行くのが嫌で仕方がなかった。

それに、学園に転入なんて今のラクラスには退屈でしかないところだからラクラスは、面倒くさそうな表情をして明日の準備をしていた。

「ラクラス、そんな顔するなよ・・」

「でも、学園に転入なんて、やだよ!」

ラクラスは、父のカイラルに必死に抵抗した。

「なんであの時に無理といわなかったんだ、父さん!」

「いや、それは、すまん・・」

ラクラスの正論に父のカイラルは、ただ謝ることしかできなかった。

「でも、この歳で受賞式なんてすごいじゃないか!、俺は26歳の時に騎士団長をしていて、その時に黒竜を倒して受賞式をしたぐらいだからその歳で受賞式はすごいんだぞ!」

「そうなんだ」

ラクラスは、イザナギの時の身体の時に天龍や古龍を倒していたので、黒竜なんて雑魚な竜を倒したぐらいでは驚かなかった。

それに、竜は竜でも、竜には2種類いるのだ、1つは、下級の竜という字の竜、2つ目は、国すらも滅ぼす龍という字の龍がいる、それをまだこの時代の人はわかっていないと、ラクラスは、思った。

「それじゃあ、準備が終わったから俺は寝るよ」

「わかった」

ラクラスは、明日の朝の王都に行く準備が終わり部屋へと向かった。

「はぁ~、最悪だ」

ラクラスがため息をついて階段を上がっているとレタルが話しかけてきた。

「大丈夫かい、ラクラス?」

レタルは、優しくラクラスに言った。

「いや、もうだめ、終わった」

ラクラスは、ネガティブに考えていた。

それに対してレタルは、優しく身体を叩いて言った。

「ラクラスなら大丈夫だよ!」

レタルは、ラクラスを精一杯励ました。

しかし、それに対して、ラクラスはずっとため息をついていた。

「まぁ、レタル兄さん、俺は寝るよ」

ラクラスは、そう言うと部屋に入って行った。

「はぁ~、面倒だなー」

ラクラスは、もう1度ため息をついて部屋のベッドに横になっているといつの間にか眠りについていた。


───そして朝───


「起きろ!、ラクラス!」

「ん!」

ラクラスは、父のカイラルの声に反応して起きた。

「やっと、起きたか」

父のカイラルは、頭を抱えていた。

「どうしたの、父さん?」

ラクラスが頭を抱えている父のカイラルに不思議そうに聞いた。

「お前な!、もう昼すぎだぞ!」

「えっ?、えええええーーー!!!」

「早く支度しろ!」

「わ、わかった!」

ラクラスは、昼すぎまで寝ていたので王都に着くのにも3時間以上かかるのにラクラスは危機感もなく寝ていたので、父のカイラルに無理矢理起こされたのだ。


───20分後───


「それじゃあ、行ってくる母さん!」

父のカイラルが母のリリムに言った。

「それじゃあ、また会いにくる母さん、レタル兄さん、シスネス姉さん」

「元気でやるのよ、ラクラス!」

「じゃあね、手紙ちょうだいねラクラス!」

「ラクラス!、元気でやれよ、たまには帰って来いよ!」

母のリリムと姉のシスネスは、泣いていたが、兄のレタルは、歯を食いしばってラクラスを見送った。

「それじゃあ、行ってくる!」

そして、村から王都に行く馬車にラクラスとカイラルは乗って、王都へと向かった。


───3時間半後───


そして、アムレル王国の壁門についた。

「それでは、なにか身分が分かる物はお持ちですか?」

父のカイラルに壁門の兵士が聞いた。

「はい、これ」

「ん?」

父のカイラルとラクラスの身分証明書を見た兵士が、一瞬固まった。

「少々お持ち下さい!」

そして、兵士が焦りながら奥にいた兵士と話しをしていた。

「こんにちは、カイラル元騎士団長!」

「ん?、お前はあの時の若造!」

「知り合い、父さん?」

父のカイラルとその偉い兵士との会話に、ラクラスが入り聞いた。

「こいつは、リステル・バナードだ、俺が騎士団長の時の部下だ!」

「こんにちは、君がラクラス君か!」

「なぜ、俺の名前を?」

「君のことは、王から聞いてるよ、なんでもブラックベアを瞬殺したんだって」

「お前、いまそんなに偉いのか?」

父のカイラルがリステルに失礼な発言をした。

「いやー、自分はいまこのアムレル王国の副騎士団長をしています!」

「そうか、成長したなー!」

父のカイラルが部下の成長を嬉しく思った。

「それでは、もうすぐラクラス君の受賞式ですよね?」

「そうだ!」

「もう、行った方がいいですよ」

「わかった、お前も達者でな、リステル!」

父のカイラルがそう言うと、馬車が進んだ。

「おおおーーーーー!!」

「すごいだろ!、ここが王都だ!」

父のカイラルが自慢げに言った。

「もうすぐ、王城ですよ」

馬車の人がそう言うと、父のカイラルとラクラスは、降りる準備をした。
















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