クトゥルフ!

「よし……みんな、キャラシできた?」


「出来ました、なんとか……」


「POWが3から18になったぞ!」


「本当によかったSAN値おばけだ」


「APP4だけどな!」


「外見捨てて精神をとったか」


「テラー、アリアさん、振り直して4だよー?」


「え、元々は?」


「3」


「えぇー……」



 もうなんか……この時点で大変なことになってるけど、僕は最高18(18はこれだけだった)のSTR最低9のCONっていう平均的な感じだから、まぁ、大丈夫……だろう。



「というか、エヴァンさんのキャラ継続ですけど……ダメボ1d6って」


「はっはっは! すごいだろう?」


「すごいですけど……」


「じゃ、シナリオ『確率二分の一』を開始します! れっつくとぅるふ!」


「いあー!」



 こうして、シナリオは始まった。……のだが、



「あ、いい忘れてたけど、このシナリオSAN90以上、最低60推奨だから」


「え!?」



 そんなとんでもない爆弾発言が飛び出したのち、



「いつものように眠ったはずのあなた方が目を覚ますと、そこには触腕、鉤爪、手が自在に伸縮する無定形の肉の塊と咆哮する顔のない円錐形の頭部を持つ巨大な生命体がいた……。

 あなた方はこの這いよる混沌に目を奪われ、言い表し難い恐怖を感じるだろう。SANチェック1d10/1d100」


「ふぁっ?!」


「さー、振って振って! そして発狂しろ!」


「テラーさんの猟奇的な部分が滲み出てる!」



 結果……僕は失敗して32減少、アリアさんは成功して8減少、アイリーンさん失敗して86減少、エヴァンさんファンブル失敗して100減少……。



「最初からクライマックス!?」


「というか……死んでないか、100って」


「SAN0でも発狂表振ってねー」


「スルー!?」



 すると、テラーさんはばっと顔をあげ、真顔でいう。



「……このシナリオの目的はただ一つ。SAN値おばけ(主にジュノン)のSAN値を削り、発狂させることである」


「お、おういえす……」


「ちなみにジュノンは、ニャル様を見て1しか減らなかった……」


「おさくは2だったねー!」


「かたっ!?」



 その後……初期SAN75だった僕は、SAN29まで減らされたのだった。

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