いあいあ!

※出てくるのはオリジナルシナリオだから、クトゥルフ的なネタバレとかはないよ! というかそもそも導入と報酬くらいしか書いてないよ! by作者




「――というわけでシナリオクリアです。おめでとうございます! 報酬1d6ね」


「チョコ食べたーい!」


「はーい、貰ったチョコは食べて良いよ。SAN1d3の回復になります」


「おお! 3だぞ!」


「エヴァンさんいいねぇ。その運気をどうかシナリオ内でも……」


「……あれ?」



 撮影の休憩中、丸いテーブルを囲んでアイリーンさんとテラーさん、そしてエヴァンさんがなにやらわいわい話していた。そしてその内容は……



「もしかして、クトゥルフやってます?」


「あっ、ウタくんクトゥルフ知ってるの?」



 クトゥルフとは、TRPGと呼ばれるゲームの一種である。ダイスを振ってステータスを決め、貰ったポイントを技能に割り振り、KPと呼ばれる人の指示にしたがい、ストーリーを進めていくのだ。

 わりと習うより馴れよな感じがするから、やってみるのが一番な気もする。



「今ね、私のシナリオのテストプレイしてもらってるんだ。よかったら混ざる?」


「あ、交ざります!」


「今やってたのはねー、チョコいっぱ出でてくるやつー!」


「エヴァンさんの三連続ファンブルは本当に処理に困った」


「はっはっは! 申し訳ないなぁ」


「お? なにか楽しそうだな」


「あ、アリアさん!」



 一時間もしないで終わる短いシナリオだと言うので、みんなでやってみることにした。KPはテラーさん、プレイヤーは僕、アリアさん、アイリーンさん、エヴァンさんだ。

 僕とアリアさんはキャラシを作らなきゃいけない。



「えっと、さいころ三つ振ればいいのか?」


「そうですよ。それで、STRとかINTとか決めてください」



 コロコロとサイコロを振る。僕のステータスは……うわぉ。STR18ですか。怪力だね。



「ウタ! 大変だ!」


「どうしました?」


「MPが3しかない!」


「そりゃ現実とは違いますから……ん? あれ?」


「待ってアリアさん……SANいくつ?」


「15だが?」


「不屈の精神とはいかに!」


「えーっと……さすがに死ぬと思うから、POW振りなおして」



 ……ロストしそう。

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