癒しが来た

 癒しが来ました。



「はぁー! かわいい! ぷるぷるー!」


「ぷるる?」


「かわいいですよねぇー、スライムってー」


「はっはっはっ! かわいいって言うのは良いことだなぁ」



 作者の気まぐれでスライムが登場することになったので、スラちゃんと名付けられたそのスライムは、もうすでに僕らを虜にしていた。



「かわいいー! かわいいー! スラちゃんってベタベタのベタだけど、かわいさには勝てないやー!」


「ちょ、ちょっと! スラちゃんって名前つけたの、私じゃないんだから!」


「あれ? じゃあ誰なんだ?」


「えっとねー」



 その時、後ろから何かが突進してきた。



「どーん!」


「うわっ?! え、あれ?」


「んー、ねむーい……」


「アイリーン、さん……?」



 どう対応したらいいのか分からなくて、戸惑っていると、スラちゃんがぴょんっと跳び跳ねて、アイリーンさんの頭に飛び乗った。



「スラちゃーん! かわいいー、ぷるぷるー!」


「ぷるぷるー!」


「……彼女がスラちゃんの名付け親です」


「「えええええーっ?!」」


「おお、そうなのか!」




 ※実際には、アイリーンのモデルになった作者の友人(ストーリーの案とかも貰ってる)に名付けてもらいました。

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