初収録

「ったく、キマイラに襲われてるの助けたら気絶したまま起きないもんだから心配したぞ。大丈夫か?」


「あ……えっと、大丈夫です。助けていただいてありがとうございました」



 今日は初収録。三話まとめての収録だという。果たしてどんな話かと思ってみれば……。



「ていうか、鑑定しないとスキルの使い方分からないって、不便じゃないですか?」


「あぁ、不便だ。ものすごく」


「デスヨネー」


「はい、オッケーでーす!」



 僕らの純粋な感想と言えば……、



「「ベタ!」」


「いやー、それほどでもー」


「褒めてない!」


「いいのかなぁ、これで。キャラの名前だって、僕らのそのまま使ってるし」


「いいんだよ! あ、あと次から新キャラ出るから」


「いきなり!」



 すると、後ろからにこやかな声が聞こえた。



「やぁ、二人とも!」


「え、エヴァンさん!? ……は、何役で?」


「アリアさんのお父さん!」


「私の父親役……ってことは、国王役か……? 結構抜けてるけど、大丈夫かなぁ」


「大丈夫さ! これでも二人より年上だからね。頼りにしてくれていいよ」


「とりあえず、読み合わせしますか?」



 ……それから十分後、



「……父上、彼は」


「アリア、お前は黙っていろ。俺はこいつと話がしたん……したいんだ」


「誤魔化すにもほどがありますけど!?」

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