I do not feel happy.

*開戸 斗雪 視点*


校門を出ると、闇に呑まれた。

闇は物理的に、絶望は私の心を暗くし暗黒のとばりを降ろす。

やっぱり私は、まだ十五歳なのにもうこの地上から出て行け(死ね)と、

この世界にいわれるくらいどうでもいい存在なんだ。


生きる意味も理由も目的もなくただ生きるために生きてる、植物みたいな。

自分が桜のように綺麗だったらそれもいいけど、

望まれて生まれたわけでもなく、桜のように愛でてくれる人もいない。


もう、いいや。

疲れた。

愛されないことに、疲れ果てた。

愛されたいと望むことに倦んた。

願っても与えられず、乞うても蔑まれる、それにも飽きた。


私は人生を手放し、死のう。

死にたくない、けど。

ダムの橋の上、あの日、燦吾が地上に引きとどめてくれた命だけど。

生きたくても、病気で長く生きられない人もいるの知ってるけど。

でも。

生きてて何の幸せがあるんだろう?


それなのになんで。





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