第6話

 今日は長いようで短かった。まだここから一大イベントが残っているが。

 なんにせよ、企画が採用されてよかった。

 定時まで僕は企画書の作成に勤しんだ。指摘事項を一通り修正し終わり一仕事終えた気持ちになった僕は、予約していた店に向かうことにした。


「その前に……」

 今回のプレゼンは、糸静いとしずかがいなかったらうまくいっていなかったかもしれない。

「糸静、ありがとな」

 そう言って僕は自販機で買ったいちごオレを渡す。

「え、なにがですか先輩!」

 こいつ、面と向かって喋るとこんなに五月蠅いのか。若干後悔を覚えながらも僕は、なんとなくだよと言い会社を後にした。

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