第5話 オーラスの魔物は何処に潜む?【麻雀回後半】
麻雀では各プレイヤーの持ち点内容の事を
オーラスと考えていい南四局0本場の点棒状況は東家の
親の30符一翻は1500点でツモの場合は500点オール……つまり他の子全員から500点貰うので連荘して粘る必要が無くなり、西郡灯花が1000点でアガるとオーラスなのでそれで終了し次は無い……それでも塔子が4着になる。
ここで塔子が40符三翻をツモれば親から2600点、子2人から1300点なので2着だった東家は2万3400点で3着、トップだった南家は2万6400になるから2着、ラスの北家は2万1600点とラスのまま……
アガった塔子は2万8600点で3着からトップに……そしてこの点数でツモったのがラスの北家だった場合、東家は2万3400点、南家は2万6400点……ラスの北家は2万8100点とトップで、塔子は振り込んでもいないのに2万2100点と最下位で終わる。
40符三翻と20符
こんな局面だと裏ドラが1枚でも乗ったり立直後に自分のツモが回るまで鳴かれずに切られた牌でアガると付く面前一翻役、
伴いがち……さてそんな状況下で西家の塔子が切った第一打は――
「北は何となく切ったの? それとも……」
前述の通り、北家の西郡灯花は1000点アガるだけでラスを回避出来てこの北を西郡灯花がポンすればそれが確定する……役牌を鳴く事を特急券を手に入れると言うけど、その意味がオーラスでは痛感出来る……塔子は答えた。
「まずは数牌伸びないかなーって……最初から2枚持ってたらどうしようも無いし、使い道薄そうだから、さっさと切っちゃうかなって」
「もう1枚ツモって来た時、私が2枚持ってるとかあるから悩ましいね……」
西郡灯花が難しそうな顔でそう発言。ちなみに最初に質問したのは恵森清河。
「さて、ここからは手牌に関する発言は禁止……始めるわよ」
相変わらず威圧的な語気で言った恵森清河……そして少し巡目が進んで……
「こーれは……迷うにゃー……切ってしまいますかにゃ」
「その赤5ピン、頂くわ……チー」
「あ、喰い替えた」
「ウチではありだけど嫌がって罰則視するケースもあるそうね……」
「ダメなの?」
暗城雲雀が発言しながら切った赤5ピンを恵森清河がチーしたんだけど……
筒234とあったのを534とチーして2ピンを切ったのを見て
「意味の無い行為だって理由でマナー違反と扱われる場合があって……今部長がやったのはスジ喰い替え……私がダイミンカンする時って3枚暗刻でそこに4枚目が切られたらカンするんだけど……その状態ってポンすれば残った1枚を切る事も出来るよね? これだと刻子喰い替えって呼ぶよ」
「ツモ順だけズラしてカンドラ欲しくない時なら……いいんじゃない?」
「ちなみに喰い替えじゃないけどダイミンカンしただけで怒る人いるよ……私みたいに半荘中何回もやる人は追い出されてもおかしくない」
「モナはカンが好き過ぎて、中張牌でもカンするからね」
「立直後は暗カン出来るんだけど、8999とある所に9が来てカンしちゃうと78だった待ちが8単騎だけになっちゃうから、そういうカンだけはしないようにしてるよ……マナー違反じゃなくてルール違反だから……立直後暗カン出来るのは待ちが変わらない時だけって覚えといて!」
「333とあれば、2か4が来れば好形になるからカンするのは勿体ないのよね……送りカンの話もしましょうか」
「索子の333と索子の345がある状態で立直して……6ソウが来た時に三色になるからって3ゾウをカンするのは禁止行為……立直と宣言したのに手牌が変わる事になるから、その6ソウはツモ切らないといけないんだよね」
「立直後の暗カンは手牌の待ちや手役が変わらない時に出来る……そう覚えた方がよさそうね……逆に言えば鳴いてる相手はいつまでも同じ待ちとは限らないからツモ切らずに手出し……手牌からの切り出しかどうか注視する事ね」
塔子が発言して以降、北内桃奈子と恵森清河が交互に喋ってる間も打牌は進み……やがて暗城雲雀が悩みながらこう言って、塔子がそれに反応する。
「赤5ソウだけど切るかにゃ……」
「じゃ噂のダイミンカン……カンドラ即乗りは暗カンのみだから、
「そうだよ塔子ちゃん! ドラは8ソウだけど……カンドラは發かー」
「うにゃー……白もダメにゃんですか……」
北内桃奈子は流局した局でもカンをしてて、その際に塔子に説明してた……そしてドラ表示牌である7ソウの隣に白が表れ、それは暗城雲雀が対子を作ろうと持ってた白の4枚目を意味したので暗城雲雀は思わず残念そうに呟いた次第。
「塔子ちゃん。流し満貫という特殊な役があって、自分の捨牌が一度も鳴かれないまま最初から最後までヤオチュウ牌を捨て続けたら流局の時に満貫をツモった時と同じ点数になるの……今回配牌思ったから出来るかなーと思ってやってみたけど……はいここで手牌にヤオチュウ牌無くなってツモったのは6ワン……やっぱりオーラスで狙う役じゃないね、流し満貫……」
「うにゃー! 6ワンも……まだ山にありそうな牌残してる内に捨牌で対子が4組も……このアンが対子手に裏切られるだにゃんて……」
「今更、東が来ても、もう流し満貫にはならないんだよ……切るね」
「じゃ、その東ポン……」
「捨牌で飛び飛びだけど南が4枚揃いましたにゃ……あ、塔子ちゃん。七対子の場合、同じ牌4枚を対子2組とは出来ないから必ず2枚ずつ揃えるんだよ?」
「ツモ順滅茶苦茶で国士が出来たのか、もう判らない……残り牌も少ないし私も鳴いた方がいいのかなー……」
発言したのは西郡、暗城、西郡、塔子、暗城、西郡……その後、西郡灯花が鳴いたかは置いといて、いよいよツモ牌も残り僅か……そんな時、塔子が発声。
「その7ワン、チー」
「そういえば
「無様だとか恥だとか、意味不明な主張では無いけれど……それに拘って勝てる試合を落とす何て……そっちの方が汚点だと、アタシは言いたいわ」
北内桃奈子が長々と呟いた後の恵森清河の意見は確かな意志が宿ってた分、語気が強いものに……恵森清河は昨日と今日、部活動の時間全てを半荘に費やしたせいか、心が未だに戦場にいるのかも……さて残るツモ牌も目に見えて少なくなったね……
「ここで部長が2ピン手出し……聴牌かな……」
「じゃ、それに振り込まないようアンは2ピン切りますにゃ……どの道、聴牌は出来ないし……」
「ロン」
その2ピンに対し塔子がロンと発声し、ここで
「あ……山越し……」
「やらかしたー……塔子ちゃんの手出しが現物だからと油断したにゃ……」
塔子の手牌は以下の通り……ドラは8ソウと發。
筒13索88チー萬789ポン東東東……明カン555赤5ソウ。
「最後に切られた牌でアガれば面前じゃなくても一翻役が付くんだよね?」
「そうだよ塔子ちゃん! その役は
「海底牌でツモるのが
塔子の問いに北内桃奈子が解説し、恵森清河がこのオーラスにも魔物が潜んでいた事を実感しながらそう述べて……岩瀬麻七が解説を始めます。
「麻雀には
「これを同巡内振聴って言うよ! 例えば今の席順で塔子ちゃんが鳴いた片方三色のみの両面で聴牌してて、三色じゃ無い方が部長から切られてもロン出来ないので見逃したらその牌がともかちゃんにポンされて……塔子ちゃんの番が再び来る前に三色が付く方が出てもロン出来ない……しかもまたポンがあって塔子ちゃんの番が飛ばされたら振聴状態は更に続く……見逃した時の最悪の展開だねー」
「意図的な振聴立直をマナー違反だって言う人もいるわね……私はもうアガリ牌が残ってない時……
「私は国士無双聴牌しても、もうアガリ牌が無い時は涙目になるのを抑えながら、せめてもの立直しちゃう……あ、ちゃんとアガリ牌が残ってる時の話をすると国士無双は役満だから立直する必要ないんだけど、立直した方が出る場合もあるから場合によっては立直もあり……そんな駆け引きを部長は重視するから、人によっては私よりマナー悪いって言う人もいそう……あ、まなちゃん続けて」
「マナーを守る事が相手を倒せる機会を逃すだけの行為でしか無いなら……そんなもの、要らないわ」
更に北内桃奈子と恵森清河が交互に発言したわけだけど……恵森清河は発言の度に殺気を高めるかのように語気が荒々しくなりがち……岩瀬麻七の発言が続きます。
「振聴の話になってるけど今回塔子ちゃんがしたのは一応、山越し聴牌……本格的なのだとさっきみたいに現物が合わせ打ちされるのを狙って自分のツモ番直後のアガリ牌を意図的に見逃して……もう自分の番を経由したから振聴状態が解消された状況で切られる合わせ打ちした牌をロン出来るの……だから合わせ打ちするなら上家が切った牌にするのが確実で……最後に切る牌は全員が切ってる牌が理想的だから、そういう牌は可能な限り残しておくの」
「えーと……副底20符にミンカン8符、ポンした東が4符、カンチャン待ちは2符……合計34符でドラが2枚と赤1枚だから40符4翻で子だから8000点……だよね?」
「大正解! そしてそれが塔子ちゃんが生まれて初めて
「海底牌目当ての立直は出来るけど、そこで鳴いて海底ツモを潰す……その際に喰い替えはマナー違反だからって出来ない何て、馬鹿げてるわ」
「部長の手牌……オーラスでも結構理想的だったんだけどなぁ……」
塔子の発言の後、北内桃奈子が称賛した末、更に語るや恵森清河が反応し、それを他所に岩瀬麻七が呟きながら恵森清河の手牌を倒す……この局、岩瀬麻七は終始恵森清河の後ろに付き、その打牌を見てて、発言もせずに黙って眺めてた。
恵森清河の手牌は、筒33索34567……チー萬345チー筒赤534。
「さっき3ワンチーした時もう三色バレバレだと思ってましたが……二副露で三面張はいい鳴きですね」
「安めでもタンヤオ三色ドラ1で3900点で、アンが間違って8ソウ切ってたらドラと河底と三色が付いてハネ満でしたにゃ……それにしてもアンは最初から2枚あったドラの8ソウを切るのが正解だったのかにゃー……切ってれば対子の波に乗れたようなツモに翻弄されたし……あ、でも塔子ちゃんにポンされる」
「8ソウは赤5ソウでカンした時に
「これだから三面張は信用ならないのよね……最大で12枚ある待ちが2ソウ数枚だけになってただ何て……」
「あ、2ソウも配牌から2枚あったですにゃ」
「……ほぼ流局になるしか無い手だったのね」
「でも役満狙う時って、その数枚しか無い条件ばっかり要求されるよ……四暗刻だってシャンポンの片方枯れて残り1枚をツモれって条件によくなるし……あ、塔子ちゃん! 鳴いたタンヤオ……喰いタンは30符だと思ってていいよ! タンヤオトイトイ裸単騎で30符丁度だから順子があると40符に届かない……副露抑えたタンヤオトイトイなら40符に届くけどね……」
西郡、暗城、塔子、恵森、暗城、恵森、北内の順に発言したけど、何だか皆好き勝手に発言し始めたので、最終点棒状況を置いたら話を少し飛ばします……
暗城雲雀1万8000点ラス、恵森清河2万7700点2着、3着は西郡灯花2万2900点、そして枚南塔子31400点でトップの座を得て半荘終了。
「では塔子さん」
あれから状況が落ち着き、恵森清河がどこまで鎮まったかはさておき、塔子に話し掛ける……そして何かの操作を映像素子空間に反映させ、こう言った。
「麻雀部部長として貴方に入部希望ファイルを送信したんだけど、その前に貴方の市民情報をアタシに秘匿送信して……流石にこの手続きは
「あー、別に隠してないので皆に見せるか……リオナ! わたしの市民情報をわたしが今いる部屋の麻雀部員全員の目の前に個別で映るよう秘匿で表示して!」
塔子がそう叫んだけど要するにこの場の麻雀部員5名に限り、塔子の市民情報が見せられるようリオナに処理して貰うって事……
市民情報には主要な個人情報が記されているものの住所や連絡先は書かれていない……そこに英単語で記された主要項目をカタカナにすると……
ゲイナブルエイジ、ボディエイジ、カテゴリー……生年月日もあるけど、それらを見てまず、北内桃奈子が言った。
「塔子ちゃん、2歳なんだー」
「肉体年齢はアンたちくらいだけどにゃ」
「市民位ガンマ……隠さないんだなぁ」
「3歳の誕生日の時はお祝いしないとね」
「6人もいれば1人くらいいても、おかしくないけど……バックが大物ね」
つまりその企業名が記されてて、暗城、岩瀬、西郡、恵森の順の発言だったけど、企業名に関して西郡が言及した。
「ネザーソード社……この学園設立時の最大出資者で今も主力支援企業……」
「この学園、手っ取り早く高度な教育を叩き込めるのが特長だから色んな企業が送り込んだガンマ市民が普通に授業受けてるだろうし、珍しく無いにゃ」
「というか2年足らずで、この学園入れる教育受けて来たんだ……初等教育修了前提の試験があるのに……」
「アタシはこのまま塔子さんに入部希望ファイルを作成してもらうけど、それを阻止したい人はいる?」
暗城、岩瀬、恵森の順での発言だったけど特に空気も変わる事無く北内が……
「マメですねー……部長は……え、反対する要素あるの?」
「アンは部長に従いますが、個人的には塔子ちゃんに入部して欲しいにゃ……」
「あ、塔子ちゃん。入部希望ファイルは今表示されてる作成ボタンを押して、それを送信するだけで手続き完了だから……塔子ちゃんがよければ押してね」
「入部してくれたら嬉しいけど無理強いは出来ないの……」
暗城、西郡、岩瀬の順に発言し、塔子の市民位を見ても態度を変えたり手の平を返したわけでもないのに、何だかそれと似て非なる勢いを感じる気が……
「はーい、よろしくね!」
「塔子さん……貴方には他の部を見て回って入る部を選び直す権利があるわ……でもせっかく入部してくれたんだから最初の内はルールを覚える為に可能な限り授業終了後に寄り道せずに来て欲しい……アタシたちの手が掛からないくらい打てるようになったら他の用事を優先するようになってもいいから……でも学業を怠らないようにね……この部室は常時映像素子充満領域だから勉強しに来るだけでもいいし」
「わかった! とりあえずもう20時が近いし帰るねー……また明日!」
塔子はノータイムで作成ボタンと送信ボタンを押して、傍から見ると連打……勢いよく発言した塔子に恵森清河が色々な意味で釘を刺し再び塔子が言ったけど……思考時間どころかツモ牌を見たかも怪しい速さで打つ事をノータイムで切ると言います。
恵森清河が一言発すると塔子は麻雀部部室を出て行ったよー。
「よろしくね……トウコ」
「部活動の時間は20時までだけどラーメン部は20時半までやってる時あるから、今から行ってみる価値あるなー……塔子ちゃんも……もういない」
「この部活も20時手前でラス半して21時過ぎた事あったにゃ……部長がシルバーだから多少は大目に見てくれるけど夜更かしはダメにゃ……」
「トウコの口調を少し丁寧にさせた方がいいかしら……」
「アンは……アンはその時絶対喋らないにゃ! 皆様、この口癖が取れなくなった、アンを受け入れてくれて……本当にありがとう」
「リオナさん。塔子ちゃんに入学試験の成績データを見てもいいか聞いて、了承してくれたら、ここに表示してください」
「学園内の何処からでもリオナさんに口頭で24時間アクセス出来るのは便利だけど……こないだ命令入力焦って間違え過ぎてダンボールバッジ貰った……」
「あ……来たの」
西郡、暗城、恵森、暗城、岩瀬、北内の順に発言し、直ぐに入試データが目の前に表示されて岩瀬麻七が呟き……初めに西郡灯花が絶句する。
「うっわぁ……」
「国語、漢字検定資格で合格扱い。算数、満点。理科、満点。社会、コンピューター史を選択し及第点。外国語、C言語検定資格で合格扱い」
「塔子ちゃん……バッリバリの理数系……C言語検定3級持ってる2歳児……私より絶対頭いい……」
「C言語って昔は3級までだったけど、1級の難易度が上がってって今は4級が昔の3級なのに……それで3級って……凄いの」
「それを教えた家庭教師もしくは人物がいるであろう事も脅威だわ……」
「にゃんとまぁ……」
恵森、北内、岩瀬、恵森、暗城の順に発言……さて塔子が帰ると晩御飯の時間が少し遅れると茶遠一から言われ……出来上がる頃、塔子の部屋に訪問者が……
「食事のご招待ありがとう。茶遠さん」
「先生の私服……初めて見ました」
「こうでもしないと着る機会が無いから……トップに表示されてサイズが合うからって衝動買いした、こういう服が結構ある」
「先生、いらっしゃーい!」
シーフードピラフも丁度出来上がり、さっき会った時はスポーツウェアだった
どんな格好かというと、よく考えたら露出が多いのではと気付き始める感じで……面倒くさい人は魔法少女の服装と考えてもよし、そんな格好で自分の部屋からこの部屋まで船気先生は歩いて来たんだけど……食事の時の会話にしよう。
「結局バレー部にして部員の少ない運動部を兼部しようかなって考え中……」
「塔子さんは部活決まったんだね……それも部活動人数ギリギリだった麻雀部」
「あ、そうか。市民情報に追加されてるんだ」
「それにしても水泳見せるの忘れてた……最後にやればよかったなぁ……」
「先生色んな分割の顧問兼任してますよね……大丈夫なんですか?」
「今頃は2人くらい増えると思ってたのに……バレー部員しか増えなくて……リオナが日程組んでくれるから私1人で大抵間に合っちゃうんだよなぁ」
「あの、先生」
「あ、ごめんなさい……茶遠さんの前でこういう話は失礼だった……ずっと悩んでるから、すぐ口に出ちゃうの」
「いえ、質問があったんですが……今度でいいです」
茶遠、先生、塔子の順で発言して以降塔子は発言してない……船気智里は自らの意志でガンマになった特殊な例……塔子のように生まれる前からガンマになるしか無い場合が一般的で、船気智里を所有するのはネザーソード社。
市民位ガンマは所有者が定めた規律を法とし、個別に定める事が可能で、その内容にガンマ側が異議を唱える権利を尊重しなければならい……船気智里の場合はネザーソード社と契約関係にあるような対等な内容となってます。
市民位の制度は、その平等性、抜け道の無さ、矛盾性の無い完成度の為、現存する主要国家全てがそのまま採用してるので事実上の国際基準法と言えます。
市民位の構想自体はニュー・クリア前からあったものの市民位の運用で起こり得る全ての事態を網羅した上で構築されて発表されたのは大戦後……今日に至るまで想定外となる出来事は一切無く、その内容は一度も更新されていません。
シーフードピラフを食べ終えると、リオナが今日不足した栄養素を配合した粉末を送って来て、船気先生もこの場でその調整を頼みました。
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