あいつ、お前で成り立つ関係
あいつら本気でラブコメしてるのに否定するというヘタレカップル。だと我が親友エータ君は俺は全く知りたくなかった話をしている。
「あいつと付き合う? 無理無理。見た目だけかわいい、性格も……まぁかわいいな。
あれ?」
目の前でエータ君は大爆笑している。
「あいつと付き合うくらいなら隣のクラスの惠憂ちゃんがいい」
ずずっと氷が溶けて水になってしまった飲み物をストローで思いっきり吸い上げた。
瞬間、ヒヤリと冷たい風が吹いて、後ろから首を絞められた。その手の冷たさもいつもの事なので、シカトしてると頭をぎゅっと包まれた。柔らかい感触。惠憂の胸は年々大きくなっている安心感。
「私はありえない? そのセリフは1回でも彼女を作ってから言ってみなさい」
いや、彼女作ったことあるし……。俺に彼女がいる間は終始不機嫌で、そのくせやたら話を聞きたがってたおまえが言うのか……。破局してめっちゃ喜んでたってお前の母親が教えてくれたからな。
「人間性としては最悪だけど……」気まずそうにしてるお前の母親をなだめるのも大変だったんだぞ。
まぁでも。最終的にはお前で落ち着くな。
そんな17歳の夏休み。
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