自由になる瞬間

電車に飛び込んだ。

いきなり時間はスローモーション。お母さんの顔とか親友の顔か思い浮かんだ。

でもそれだけじゃ生きていけない。死ぬ(自殺)には理由があるというけれど私はさしたる理由はない。

理由があって自殺するという俗説。理由なんて関係ない。


私はリアルに「死」を感じてみたかった。あぁでもこれも理由か。


「死」とは如何に甘美な魅力がある。どんな人でも平等。さらに「自殺」となれば自分の好きな日に、好きなオシャレで、周りの目を気にする必要もなく。


私は死にながら思っている。


神様、お前なんにも仕事してねーじゃんってね。

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