もしも、たら、ればの世界
もしも、本当にもしも自分の寿命が分かってしまう世界だったら貴方はどうしますか?
発達しすぎた科学は魔法と変わらないという俗説がありますが、私の世界では正しく魔法の様ように科学が発達しています。
行き過ぎた科学に反対する人もいますし、不治の病と言われていた病気も治療方法が確立し、どんな病気でも基本的に治療で元気になることができます。でも、でも寿命はどうにもできないということに対して科学は敗北を認めました。
しかし科学は禁忌を犯しました。人間の寿命をDNAをスキャンして特定したのです。
話は冒頭に戻りますが、自分の寿命が分かったとき、それを知ったとき、どうなると思いますか?
私は13歳の中学校入学の1日前、朝に起きたらスーツをビシッとキメた男の人と女の人がお母さんと話しているのを見ました。
お母さんが私に気がついて手招きします。でもその顔は涙でいっぱいで、それだけで分かりました。私はもう長くないと。
親をおいて先に逝くなんて1番の親不孝です。
そして私は寿命を知りました。
でもそれだけ。
1回でいいから恋愛とかしてみたかったとかどうでもいいことを考えながら、私は逝きました。
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