第93話、ワンパターンな異世界にせず、世界観を掘り下げよう!

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ!



 ──さて、すでに前回お知らせしたように、今回から数回にわたって、本作の作者の【カクヨムコン6】エントリー作品『ヴァルプルギスの心臓』が、『進○の巨人の異世界転生版』でありながら、れっきとした『オリジナル作品』である理由を、詳細に語っていく予定ですが、まずその前に──



 著作権を侵さない範囲内とはいえ、『お手本』にすることを選んだのだから、まずは何と言っても、本作の作者が感じた『進○の巨人ならではの魅力』について、語っておきたいかと思います!



 …………あ、もちろん本作は評論とかエッセイとかでは無く、あくまでもオリジナル作品なのだから、『進○』の優れた点を明確化するとともに、本作──つまりは、『異世界転生作品におけるルール』的に、どう生かしていくべきかについても、ちゃんと考察していくつもりですので、よろしくお願いいたします☆



『進○の巨人』ならではの独特なる魅力と言えば、その壮大なる世界観に対する『徹底的な掘り下げ』と、国と国との民族対立を重点にした政治問題の『エンターテインメント化』ですが、今回は主に前者について述べさせていただきます。




 ──と言うわけで、今回の考察のほうを始めたいかと思いますけど、『進○の巨人』における『壮大なる世界観に対する徹底的な掘り下げ』とは、一体何のことかと申しますと、


 この作品にとっての重大なるお手本になった『エヴ○』や、それと比肩する超傑作アニメ作品である『ま○マギ』や『ひぐ○し』って、どれもが実はとんでもない世界観の上に成り立っていて、そのことが徐々に明らかになっていくにつれて、視聴者たちを圧倒していったじゃない?



 でもさあ、こういった途中で『大どんでん返し』的にすべてが一変して、思わぬ展開を見せる世界観の作品て、最後までちゃんと説明してくれず、結構イメージ優先でいい加減なままで終わってしまうのが、多いとは思わない?



 特に『ま○マギ』における、自分たちが殺し続けていた敵が、実は自分たちと同じ存在だったというのは、まさに『進○の巨人』そのまんまだったけど、ただ「どうです、この衝撃の事実は、視聴者の皆さん、驚きましたか?」と言うだけで、深く掘り下げることは無く、『敵の存在自体』を完全に消し去ることによって、すべてをうやむやにしてしまうと言う始末。


 そのせいで、続編に当たる『叛○の物語』や外伝の『マギア○コード』の制作者の皆様が、どれ程ご苦労なさったかは、想像に難くないところでしょう。



 それに対して、『進○の巨人』のほうは、まさに『実は敵は自分たちと同じ存在だった』ことこそを、次回検証する予定の『国際間かつ人種間における政治問題』にも絡めながら、全編における最大のテーマとして、無茶苦茶掘り下げて行っているのよ!



 しかもこんな難しくて、かなり物議を呼びそうな微妙なテーマだというのに、しっかりとエンターテインメントとして楽しめるんだから、本当に『進○の巨人』の作者様って、すごいわよね♫



 ここら辺のところは、本作の作者もしっかりと見習うべきであり、まさにそのための今回の考察ってわけなの。



 そりゃあ『ま○マギ』のように1クール程度のアニメ作品だったら、『衝撃の事実』だけをぶちかませばそれで十分で、わざわざ魔法少女と魔女との関係を掘り下げること無く、適当に(?)救済処置を行えば、めでたしめでたしとなるでしょう。



 でもね、そこで疑問や興味を覚えて、「もしもこの作品が自分の創作物だったら、どのように掘り下げることができるだろうか?」と思ってしまうのが、『創作者としての業』というものであって、『進○』の作者様が『ま○マギ』を見ていたかどうかは知らないけど、むしろその『掘り下げ』こそを焦点にして、『進○の巨人』という長期連載漫画作品を考案したんじゃないかって思っているのよ。



 ──これは当然、基本的に『長期連載』が前提のWeb小説も、見習うべきなのですけどね。



 ただし、そんなことができるのは、それこそ『進○』の作者様のような、『努力のできる天才』くらいなもので、無数に存在する『なろう系作家』の皆さん全員が、こんなことができるわけが無く、どこかで見たような世界観になって、掘り下げること自体を避けてしまうことこそが、皆さんよくご存じの『ナーローッパ』的世界観とか言われて、嘲笑されることの原因になっているわけ。



 もちろん、本作の作者による完全新作『ヴァルプルギスの心臓』におきましては、これらの反省を踏まえて、無茶苦茶独創性のあるこれまでに無い『異世界ワールド』を創り出しつつ、その世界観をとことん掘り下げていく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたしますねえ♡







 ……ていうか、『九条の盟約』という目に見えない『結界カベ』の中に閉じ込められている魔女たちを、現代日本から転生してきた自衛官たちが退治しようとしたところ、実は魔女たちもかつての大日本帝国軍人の転生者だったという、まさしく『進○の巨人』+『ま○マギ』の世界観を、非常に危ない政治的アレンジで料理するなどと言った、無茶苦茶独創的な作品を、一体どう掘り下げていけって言うのよ?




 一応、これこそが次回のテーマなんだけど、今の段階から、非常に頭が痛くなってきたりして……。

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