第91話、魔法少女はゾンビだからこそ、『瞬間移動』や『時間停止』を実現できて⁉

 ──さて、今回も、前回の、「実は、異世界転生したり魔法少女になったりした途端、、ただの『物』となってしまい、場合によっては『兵器』として、使い捨てにされても許されるのだ!」の続きを行うから、よろしくね♡



 では早速、前回最後にお伝えした、『本来、『瞬間移動』や『時間停止』なんて、』であることについてですが、



 ……実はですねえ、別に話は少しも難しく無く、ただひたすら簡単明瞭で、普通に考えれば、原則的に陸上であればあらゆる場所に『空気』が存在しているんだから、『一つの場所に複数の物質は、絶対に同時に存在することはできない』という、物理的大原則下においては、いわゆる『瞬間移動』なんてものは実現し得ないのよねえ〜。


 同じく『時間停止』についても、そもそも『時間』などと言う、人間の妄想が生み出した『概念的存在』を、どうして止めることができるのか、非常に謎なんだけど、もしもそんなことができたとしても、何で(『時間停止の術者である)ほ○らちゃんだけが独立して動くことができるわけ?


 さっきも言ったように人の目には見えないだけで、陸上の至る所には空気の『分子』が存在していて、時間が停止したら当然のごとく、空気の分子もすべて凍結されてビクともしなくなるので、ほ○らちゃんをも含むその他のあらゆる物質も、空気の分子にがんじがらめに縛り付けられた状態となってしまって、ピクリとも動けなくなるはずなんですけど?


 と言うわけでして、いくら魔法少女であろうがチート転生勇者であろうが、『瞬間移動』や『時間停止』なんて、物理法則上、絶対無理だと思われるのですが──


 実は何と、先ほどご紹介したばかりの、実質上『神様』とも言える、外部化&実体化された『集合的無意識とのインターフェース』である、『ソウルジ○ム』や『ほ○スピナー』ならば、十分可能だったりしまーす☆



 何せ、ほ○らちゃんという(宇宙人にとっての)『お人形』(あるいは『生体兵器』)共々、世界そのものをショゴスとして、適当に変化メタモルフォーゼさせればいいのですから。


 つまりね、ほ○らちゃん自身を、暴力団の銃器や、在日米軍の兵器や、軍艦擬人化少女の兵装等々と同様に、単なる『物』として扱う──ってわけなのよ。




①例えば、ほ○らちゃんを構成する量子の形態情報を、『大気』のものに書き換えて消滅させたり、それとは逆に、別の場所の『大気』の形態情報を、ほ○らちゃんのものに書き換えたりすることを、二つ行えば、『瞬間移動』の出来上がりって寸法なのよ♫




②『時間停止』のほうも、世界そのものを構成するすべての量子における、『形態変化』をストップさせた後で、ほ○らちゃん自身を始めとして、彼女が触れる物や、彼女の周囲の大気等の形態情報のみを、あたかもほ○らちゃんが自分の意思で行動しているように、順次書き換えていけばいいのよ☆




 ……うふふふふ、世界を一瞬一瞬ごとに、思い通りに書き換えていくって、まさしく『神の所業』そのものよねえ。


 そもそも集合的無意識とアクセスできる時点で、ソウルジ○ムはこの世の万物を自由自在に変化メタモルフォーゼさせ得るんだけど、ほ○らちゃん以外の魔法少女たちにおいては、普通に与えられた『固有魔法』を使っている分には、そこまで意識しないで済んでいただけで、ある意味世界そのものとも言える『時間』を扱っている、ほ○らちゃんの『固有魔法』の実行においては、『神様』レベルの効力が必要となるというだけの話なのよ。


 ……このように確かにソウルジ○ムというものは、掛け値無しにすごいものなんだけど、それでも今回の論点における、一番の『注目ポイント』と言えば──




 何と言っても、魔法少女自身の肉体すらも、ショゴスという『物』として、単なる『万物変化メタモルフォーゼ』スキルの対象としているところなの!


 それと言うのも何と、この観点に基づけば、作者独自の『ショゴス化』理論は、対象範囲が大きく拡張されて、『やれること』自体もむちゃくちゃ増えるって次第なのよ!




 何せ実際にご覧いただいたように、これによって、『瞬間移動』や『時間停止』などといった、本来物理法則上絶対に不可能と思われていたものが、あくまでも論理的にではあるものの、一応は実現可能になったわけなんだから、まったく『ま○マギ』シリーズにおける、魔法少女の『ゾンビ化』設定様々だよね♫ 




 ──そして実はこれは、何よりも肝心の、『ま○マギ』における最大のテーマである、『およそ一ヶ月間の、時間遡行』についても、同じようなことが言えるわけなの!



 ……ええと、実はこれについては、それこそこの『転生法』においても、何度も何度も述べてきた、『今更過ぎる大原則』なので、今回はまずある意味『お遊び』として、前回より二回にわたってお送りしております、『異世界転生や魔法少女化した途端、自分自身を含めて世界そのものが「ショゴス」として常に変幻自在となり、魔法を始めとするどのような超常現象も実現可能になる』理論を推し進めた、『極論かつ詭弁』的『裏技』についてご紹介しておきましょう☆




 一言で言うとね、『ま○マギ』の世界内で一ヶ月が経つごとに、外部化かつ具象化された、ほ○らちゃんにとっての『集合的無意識へのインターフェース』である、『ほ○スピナー』によって、現在の世界における全物質の形態情報を書き換えて、一ヶ月前の状況にしたりするわけなのよお〜。




 ──あはははは、何よこの、『力業』は⁉ いくら何でも、これは無いわよねw


 世界中のすべての『量子の形態と位置』を、一瞬にして一ヶ月前の状態に演算し直すって、ある意味『ラプラスの悪魔』の逆ヴァージョンみたいで、なんか計算がすごく面倒くさそうよね〜。



 ……まあこれはあくまでも、「理論上ならそういったこともあり得るかもね」って、だけの話なんだけどさ、実は本作の作者も、『現実的な異世界転移』の在り方として、そういったアイディアを、真剣に考えていた時期があったみたいなのよ。


 例えば、何の変哲もない現実世界を一瞬にして、オークやゴブリンとかが跋扈しているファンタジーワールドに、(すべての物質の量子の形態情報を)書き換える──といった感じでね。


 ──こんなふうに言うと、「全世界の事象を一瞬にしてすべて改変するなんて、そんな細かいことを、いちいちやってられるか!」と思われる方も多いでしょうが、実はこれこそが、『異世界転生をすることによってこそ、魔法少女となる』理論の、基本中の基本だったりするの。




 それと言うのも、『魔法を使うこと』とは、本来なら『魔法など起こり得ない現実世界』を、魔法を行使している間、一瞬ごとに改変しているようなものなのよ。




 もちろん、魔法少女自身が、自分の魔法の影響を受けるすべての事象を構成している、すべての量子の形態情報を書き換えることなんて、絶対に不可能だから、彼女たちにとっての『集合的無意識とのインターフェース』である『ソウルジェム』が、自動的に改変作業を行い、固有魔法を実現しているものと推測されるの。




 例えばほ○らちゃんだったら、『ほ○スピナー』とかが、やってくれていたりしてね。




 あっ、一応お断りしておきますけど、『公式の裏設定』によると、『ほ○スピナー』は『特殊な砂時計』だからこそ、『一ヶ月ごとの時間の巻き戻し』を始めとして、それを応用した『時間停止』や『瞬間移動』ができるそうですので、本編で述べていることはあくまでも、本作の作者による『独自見解』であることを、ご承知なさってくださいませ。




 ──などと、いかにももっともらしく語って参りましたが、すでに述べた通り、これは今回のテーマにとっては、単なる『脇道』に過ぎません。




 なぜならば、本作を始めとして、作者の各自作において、何度も何度も述べてきたように、『同じ時間の繰り返し』を始めとする『魔法の行使』などと言った、ある意味『世界の改変』そのもののことなぞ、本当に『物理的』に行う必要は無く、『精神的改変』だけで、十分事足りるのだしね☆




 ──そうなのです、これぞまさしく本作の作者お得意の、量子論と集合的無意識論とに則った『世界の真理』なのであって、本当は一度も時間遡行なんか行っていないのに、あたかも無限にループしたかのように、無数の『並行世界パラレルワールドの記憶』を──すなわち、量子コンピュータそのままの演算能力で算出シミュレートした、無限の『別の可能性の記憶』を、ソウルジ○ムを介して、いつでも本体の脳みそに送信インストールできるようにしていて、ほ○らちゃん自身の記憶では、すでにこれまで無限にループしている『つもり』になっているというわけなの。




 これについては(やはり何度も述べているように)(『ま○マギ』だけでは無く)、『リゼ○』(の『死に戻り』)においても同様で、ス○ル君は一度も『死に戻り』なんかを行っていないと言うのに、『何度も失敗して何度も死んでしまった記憶』だけを、『嫉○の魔女』によって植え付けられているので、それを参考にして、心から反省して策略を慎重に練り直し優秀な仲間の力を借りることによって、どんな難題も死ぬこと無く、解決し続けているって次第なのよ。




 最後におまけのおまけとして、『ハ○ヒ』で例えれば、9月の段階のキ○ンや古○君に、無限の8月の記憶を植え付けることによって、無限の『エンドレスエ○ト』を、経験した『つもり』にさせるようなものでもあるの。




 ──言うなれば、世界や時間と言うものは、『現在』ただ一つしか存在していないわけなの。




 ほ○らちゃんにとっての『ま○か☆マギカ』という物語は、現にテレビで放映されたシナリオのみでしか無く、他のシナリオルートはすべて、『ほ○スピナー』から与えられた、『偽りの記憶』のようなものに過ぎないってことなのよ。




 まさにこの、「……世界や時間と言うものは、『現在』ただ一つしか存在しない」こそは、『至言中の至言』なんだから、安易な『ループ』作品を作成しようとする『なろう系』作家さんや、とにかく『ループ』作品を叩こうとしているアンチさんたちは、肝に銘じておいてちょうだいね♡

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